原発で汚染水の除去ボランティア募集(ただしイケメンに限る)

dubrock2011-05-04


今年のゴールデンウイークのトレンドは“ボランティア”らしい。

津波で住居を失い、お盆までの仮設住宅入居も定かではない被災地に向けて、“何か”できること。
義援金”はその配分が決まらずに被災者の手元に届くのに時間がかかるらしいし、集めている団体の活動費として消えていく分も認められているという不透明さ。
むしろ現地でボランティア活動を行っている団体に向けて“支援金”を拠出したほうが、“善意”は効率的に活用できるなんてハナシもあって、コンビニのレジ脇に置かれた小箱につり銭の小銭を入れるというのが、必ずしも最善とは言われなくなってきた昨今。

ならば、自ら現地に赴いてガレキの撤去を手伝ってしまおう。(どうせ休みだし)

という思考パターンらしいが、・・・。

せっかくだから、ついでに港に打ち上げられた漁船でも眺めて、1000年に一度の未曾有の大災害とやらを実感してこよう。
そんな物見遊山的な意図を感じてしまうのは、ワタシだけだろうか。
(いずれGWにはドコかへお出掛けするワケやしねぇ。)

来られる被災地からすれば、「これで折角解消されつつあるガソリン不足問題が再燃する」とか、「道路に渋滞が発生する」とかいった否定的な意見があり、方やでは「観光でもいいから来てもらって、被災地に現金を落として欲しい」、「連休後も引き続いてのボランティア活動をお願いします」といった発言もあって、結局行ったほうがいいのか行かないほうがいいのか、決めかねるというのが正直なところでもある。

結果行ったほうの人が圧倒的に多かったみたいだが、“渋滞は首都高にまで繋がって80キロにも及んだ”というから、なんともご苦労様なことであった。
(被災地ボランティアバスツアーのバスが現地まで12時間掛かったとか。)
さらにさらに、復興支援策の財源確保に「1000円高速の6月廃止」なんてのまで発表されたものだから、「1000円高速最後の大型連休」みたいなふれ込みになって、ついでに関越道と中央道と東名高速も大渋滞したとか。
“通常時と異なるから(東北道の)渋滞予測はできない”と言ったJARTICが、一番状況の把握が出来ていたのではないだろうか。
(つか、渋滞を誘発するような政府の発表って、ちっとも賛同できない。“人災”である。)

個人的には、被災地に親戚の居る身ではあるが、連休初日の午前7時から始まった大渋滞に怯み、東北入りは断念した次第である。
これでは、ただドライブをしに行くようなもんだし、いくら安否確認とはいえ、来られたほうだってきっと迷惑を被るに違いないのである。

そんなワケで、

俄かボランティアは原発、GW観光は関西九州。
そんな明確な指針が必要なんじゃないかと思う、今日この頃なのでありました。