沼田市 国道120号線沿い 食事処 ゆき藤

沼田市 国道120号線沿い 食事処 ゆき藤
「割はしで切れる」という看板に釣られて入ったとんかつ屋さん。
「わりばし(割り箸)」ではなく「割はし」?
本当に「割はしで切れる」かはともかく、120号線を日光側から下ってくると、さんざん目にする「十割そば」「手打ちそば」「おそば」の看板からようやくしっかりしたものを食べられそうなお店の出現で、思わず入ってしまいました。
キレイな店内に入って、メニューを見るまでもなく「ロースかつ定食」を注文。
人生のある段階から「ひれかつ」をオーダーする方が増えますが、「豚肉のおいしさは脂身にあり」を身上としていますので、健康上の問題で不可能になるまで、全国のとんかつ屋さんで「ロース」をオーダーし続けたいと考えております。

謎のメニューと、メニューを回収されそうになったのですが、そのメニューがふと気になってしまい、追加のオーダーがあるワケではないのですが、メニューを置いて行ってもらいました。
気になったのは「野菜炒め定食」「ゆき藤とんかつ定食」ときて、「みちのく一人旅定食」「頭かくして尻かくさず定食」「お尻ペンペンかつ定食」「所沢君のいくじなし定食」と続きます。
たぶん「みちのく一人旅」はかつのアラカルトメニュー、「頭かくして〜」は“かつ”が皿からはみ出していて、「お尻ペンペン〜」はロースの部分を叩いて伸ばしてから揚げているのではないでしょうか。
でも、「所沢君のいくじなし」とはどんなものか分かりません。
常連の「所沢君」が意中の彼女に告白できずにヤケ食いした時のメニューでしょうか。
それとも「所沢」は地名で、その所沢で飼育された豚を使った“かつ”なのでしょうか。

とメニュー全体を見直すと、
ロースかつ定食  武尊             1300円
         水上(コーヒー付き)     1200円
         谷川(半ライス・コーヒー付き)1300円
         戸倉(つけ麺付き)      1700円
         丸沼(ラーメン・コーヒー付き)1900円
の方が気に掛かります。
え?何がって?
水上にはコーヒー、谷川にはさらに半ライス、戸倉にはつけ麺などが付き、その都度値段が上がるのは分かるのですが、何もつかない武尊が、コーヒー付きの谷川より100円高のは、どういうことかというコトなのです。
武尊のかつは、ちょっといい肉を使っている?
それなら「武尊のコーヒー付き」があってもいいはずですし、謎は深まるばかりです。

とほどなくして「ロースかつ定食」登場。
果たして、割はしで切れたかどうかはともかく、やわらかいのは間違いないでしょう。
やたらと大きい器の味噌汁と、別皿の盛られたてんこ盛りキャベツ、とんかつ定食の王道ではないでしょうか。
お味噌汁がにぼし出汁ではなくかつお出汁だったのが唯一の心残りですが(個人的な好みの問題)、美味しく完食させていただきました。

店内を見渡せば、近くの学生さんとおぼしき寄せ書き多数。
後日ネットで検索すると(タイトル「沼田市 国道120号線沿い 食事処 ゆき藤」でググると、該当2件!少なっ!)、やはり「大盛り(それも、「超」とか「激」とかのつくクラス)」で有名なお店のようでした。
ゆき藤/沼田・とんかつ・焼肉(沼田市久屋原町)|群馬ではたらく社長のブログ(笑)
http://ameblo.jp/tomiya/entry-10034671902.html

所沢君は何故いくじなしなのか、武尊は何故100円高いのか、については依然不明のままですが、地方都市にありながら地域密着と興味深いメニュー構成で頑張る「食事処 ゆき藤」。
この夏避暑で沼田を訪れた際には、是非立ち寄ってみて頂きたい。
(珍しく褒めています。)