市ヶ谷にて

dubrock2007-11-17


「えふぴー」は日本FP協会の認定ファイナンシャルプランナーである。
「認定」とは言っても協会に加入して年貢を納め、それでもって「認定してもらっている」だけなのだが、そうでなければ「ファイナンシャルプランナー」とか「FP」とかは名乗れない決まりになっている。
別に名乗れなくても、また勝手に名乗ったとしても、はたまた「フィナンシャルプランナー」と読み替えてしまっても、実生活にこれといった支障は来たさないのだが、まあ年貢は年貢としておとなしく納めている。

それだけなら、毎月機関誌も送られてくるし、たいした問題ではないのだが、面倒なコトに「認定FP」には「教育」という義務が課せられている。
居住地域近隣の有志が集まっての勉強会「スタディグループ」というのがあって、それに真面目に参加していれば「教育」など取るに足らない問題なのだが、ほとんどのスタディグループが土曜日の午後開催であって、その後の「懇親会」がなんとなくメインと位置付けられているので、参加した試しがない。
というか、何を好き好んで週末の午後という貴重な時間を、生保の企業内FPさんたちと過ごさなければいけないというのだろうか。
(と、自己保身の為に遠吠えしておく。)

ともかく、2年ごとにFP資格の更新という儀式があり、この2年間に受けた教育について、オマエはいったいナニをしてきたのだ、とつじつまを合わせさせられる。
その2年ぶりの資格更新を今年の末に控え、怠惰なえふぴーは教育が足りずに資格剥奪の危機にある。
何度も言うが自動車の運転免許と違って「実生活にはこれといって影響はない」資格なので、無っきゃ無いで異常ないのだが、このブログのタイトルは「元えふぴーのひとりごと」にしなくちゃいけないのか、とか、それでも「えふぴー」というワードは使うな、とか、各方面で様々な問題を引き起こしそうなので、更新出来るのであれば最大限の努力はしようというコトになった。
せっかく取った資格だしね。

そんなワケで、駆け込みで受けて来た継続教育は、「〜借金の整理方法と自己破産・個人版民事再生手続き〜」。
このテーマで、銀行に永年勤めたおいちゃんの有り難いオハナシを、実に6時間に渡って拝聴してきた次第である。
いや、講師のセンセーをバカにしているワケではない。
のみならず、区別の曖昧な任意整理、特定調停、民事再生手続きなどについて、総論と実際を知るコトができたのだから、むしろ「有意義だった」というコトができるだろう。
そうなのだが、「資格を更新する」という、講演のテーマとはまた別の部分で目的を一にした数人が、平日の昼間っから真面目に座学などして、メモなんか取っちゃってるのが、些か滑稽だったりする。

今回講習が行われたのは、学生時代何かと関わりのあった「市ヶ谷」。
とはいえ馴染みがあるのは、日テレなんかがある坂の上の方ではなく、坂を下った外堀沿いの界隈なのだが。
そうそう、駅を出て向かいの道をまっすぐ行くと靖国神社、駅前の坂を下り突き当たりを左に向かえば防衛省
そんな立地が「市ヶ谷」である。
懐かしさのあまり坂を下った突き当たりの「富士そば」で月見そばなど啜ったのだが、その後ルノアールで飲んだコーヒー一杯の方が高価だった。

神楽坂、靖国神社北の丸公園、赤坂、神宮、永田町。
今思えばなかなかの好立地だ。
そんな市ヶ谷に来月もう一回来れば、晴れて資格は更新となる。
次回は、ついでに日テレでも眺めて来ようかと思う。