日暮里・舎人ライナー開通

JR日暮里駅から、西日暮里駅を経由して尾久橋通りを埼玉県との県境まで北上する、「日暮里・舎人ライナー」が今日開通した。

写真1
思い起こせば20年近くまえ、高校を卒業して上京した頃に、ナニを造っているのかは知らないが、常に工事中で渋滞していたのが「尾久橋通り」だった。
とは言っても、当時のワタシが知っていたのは西日暮里から明治通りまで。
ソコから先の「尾久橋通り」は未知の領域であって、「尾久橋通り」であるのにやたらと目立つ「扇大橋」があって、そのまた先へは足を踏み入れるコトも無かった。
なので終点の「見沼代親水公園」はもとより、路線名にもなった「舎人」すら、知る由も無かったのである。

だいたい「とねりらいなー」て。
コドモとか言えてへんやないかい。w

ともかく、万年渋滞の尾久橋通りはこの路線の周辺住民にとっては最大のネックであり、朝からバスで出勤など、ほんの少しの距離なのにとんでもない時間を必要としていたのである。
あんまりやる気のない荒川区をなんとか説得して工事は進められたのだが、資金採算面から計画は何度となく頓挫しかけ、それでも開通に漕ぎ着けられたのは「ゆりかもめ」で定着した無人運行の「新交通システム」のお陰と言っていいだろう。

鉄道の空白地帯としてながいこと不便な思いをしてきた路線周辺ではあるが、今回の開通に合わせて新築マンションも多数完成し、周辺地価も土地バブル崩壊後の坪100万円弱から比べれば、2倍近くまで上昇することとなった。
今の相場価格は「土地バブルの頃よりも若干上」だそうである。

写真2
早速アレコレ撮影してレポートしたかったのだが、駅は周辺住民への配慮からか「目隠し」で覆われ、転落防止の2重扉などでほとんど撮影不能
車窓からの景色をトライするにも、1枚目の写真に若干見切れているように、コチラにカメラを向けるオッサン多数

オレも、あんなカンジなのかなぁ。
と思うと気分が萎えてしまって・・・

一番の見せ所であるだろう、「首都高速のさらに上を行く扇大橋駅周辺」については、今度富士山でも見えた時に改めて撮影することにした。
一番の興味は、「生活路線としての採算性はどないやねん!?」というコトであり、今後黒字路線として川口まで延伸される日が来ることを、願って止まない今日この頃なのである。

写真3
そんなワケで、今回の画像は日暮里駅から出発して、最初の見せ所である「90度ターン」まで。
足立区民の悲願達成を祝いたい。