定義山といえば・・・

dubrock2008-06-29


定義山に行って来た。
定義山」とは、平重盛公由来の極楽山西方寺を中心とする観光地であって、仙台市郊外にある。
ここ(定義如来)と金華山は、県内の年寄りに何故か人気のスポットであって、雪の融けた春先と、冬支度の始まる前の秋口には、訪れることが「望ましい」とされる場所である。
それゆえ現地は地元のジジババで結構な賑わいなのだが、それが県外ではあまり知られていないというのが面白いスポットでもある。
「ちょうど日帰りで行ける」というのが地元の人間に重宝がられる理由なのだろうか。

山門

久しぶりに訪れた定義山では、そんな歴史を感じられる山門に出迎えられる。
この山門をくぐるまで、あらゆる土産物屋から「食ってけ〜」「食ってけ〜」と声を掛けられるのだが、やっぱりまずは「お参り」を済ませないと、ゆっくり土産物の試食などしていられない。

極楽山西方寺

後ろ髪を引かれながらも本殿へと進む。
しかしながら本殿の奥には「新本殿」、さらに「五重塔」と続かれると、なかなかもとの参道へ戻れない。

五重塔

このあたり、土産物が買いたい(食いたい)のだか、定義如来詣でをしたいのか、どっちつかずの状況が続く。
「定義名物」と言えば、「しそ巻き」に「揚げまんじゅう」に「玉こん」、いろいろあるけれど外せないのがこの「三角油あげ」だろう。

三角油揚げ

バカでかい三角形の油揚げ、コイツの「揚げたて」に七味と醤油をかけて食べるのが作法とされる。
お土産ももちろんコレの袋詰めであって、コレをご近所に配るというのは「定義に行って来た」というのを自慢することであって、逆にお裾分けされた方は、今週末定義参りに行かなかったことを心底悔やむ。
それが「お約束」の一品がこの「三角油揚げ」なのである。

定義とうふ店

ちなみに、この「三角油揚げ」を売っている「定義とうふ店」は、民謡歌手庄司恵子さんの実家でもある。
「ショウジケイコ」は全国的には全く知られていないが、宮城県内限定で有名なヒトだ。
それも「民謡歌手」としてではなく、「仙台弁のオバチャン」として有名なヒトである。

庄司恵子

そう、このオバチャンだ。

デッコダ、デッコダー
パツンコはデダマがイノヂだよ
ンダ、ワダスはカオがイノヅ
パツンコニューミヤギ、キテケサーイ
という、初めて観たヒトの度肝を抜く宮城限定のパチンコ屋のCMで有名なオバチャンの実家が、このとうふ屋だというのだ。

それがどうというコトはないのだが、ともかく圧倒的な知名度で「アド街」だったら間違いなく1位はこの「三角油揚げ」だろう。
そんな、「広告の重要性」を考えながら頂く「揚げたて」。
非常に、美味しゅう御座いました。

合掌