とんだエコ

JR信濃川水力発電所で不正があり、許可量以上に取水された信濃川本流が涸れたというハナシ。
その後日談。
 
結局水力発電所は取水許可を取り消され、操業していないらしい。
この発電所の電力で動いていたのが、山手線などの首都圏各線。
今はそうでもないが、これから暑くなった夏場のラッシュ時が、電力消費のピークとなるらしい。
 
その夏場のピーク時に、最大で3割の電力を担っていた信濃川水力発電所が使えない。
その不足分をどう補うか、というのが、このハナシの最大の関心事であった。
 
とはいえ、公共も公共の交通機関
 
なんだかんだ言っても、<b>夏前には取水が再開されるんじゃね?</b>
 
なーんて軽く考えていたのだが…
 
<b>川崎市に3基ある火力発電所をフル稼動させ、それでも足りない部分は東電から買う。</b>
 
そういう結論になったそうだ。
 
<b>火力発電所をフル稼動て…</b>
 
その為にJRは、予定されていた定期補修を9月以降に延期。
さらに最悪で2基まで同時にダウンした時も、東電が不足分を供給するハナシがついているのだという。
 
<b>あれ!?
東電って地震原発止まって、夏場の電力供給はアップアップじゃなかったっけか。</b>
 
なのだが、ご丁寧にも同日付けで、「柏崎刈羽原発7号機の運転再開に、新潟県知事合意」のニュースが。
「とりあえずそういうこと」で、JRも社会的責任を取るというコトなのだろうが…
 
この温室効果ガス排出削減の時代に、<b>火力発電所フル稼動</b>てどうだろうか。
 
うん、分かる分かる。
川崎の火力発電所は最新鋭の設備を誇り、粉塵に煤煙は「ほぼゼロ」なんだろう?
それは分かってるさ。
 
でも、重油燃やして発電することに変わりは無かろう?
なら二酸化炭素が出ないワケは無かろう。
 
そんなワケで、残すべきは信濃川上流域の生態系なのか、はたまた地球環境なのか、ワケが分からなくなった今日この頃。
もちろん悪いのはインチキをしたJRなのだから、なら信濃川水力発電所にメーター付けて、使った分だけ国が徴収すればどうかと思うのだが、このハナシいかに。