くも膜下出血は突然に
頭痛で寝込んでいた義兄にくも膜下出血が見つかり、先日緊急手術となった。
我々中高年にくも膜下出血が多いのは、成長期に粗食だったから。
体が大きくなる時期にたんぱく質をきちんと摂っていないと、こういう目に見えない部分が貧弱になるんだな。
センセー(医者)がそう言ってたぞ。
義兄は今年44歳。
エエとこの育ちだから、
「幼少期粗食だった」
が必ずしもくも膜下出血の原因ではないんだろうけど、まあこのハナシにも一理はある。
我々中高年に糖尿病が多いのは、「親」が粗食だったから。
元来食うに事欠いていたから、インスリンを分泌する遺伝情報が伝わらなかったんだな。
アメリカ人なんかあんなにハイカロリー食で、あんなに肥満なのに糖尿を患わないのは、「親」も肥満でインスリンを分泌する遺伝情報がキッチリと伝えられたから。
前述のオッサンのハナシは続く。
それが、彼が糖尿を患っている原因だというオチなんだろうけど、そんなコトはどうでもいい。
ハナシを義兄に戻す。
一番上の子が来年大学受験で、
「これからがんばらなくちゃ」
という矢先の出来事。
術後、現在はICUで経過観察となってはいるが、当の本人がその状況を認識できないらしい。
会社に連絡しなくちゃ。
トイレぐらい自分で行けるよ。
至って平静を装うらしいが、肝心の体が付いてこない。
人間の体ってのはよく出来てるもんで、
「これ以上無理したら壊れる」
という寸前で、こういう安全装置が作動するらしい。
原因は明らかな過労。
転勤で朝晩1時間半の自動車通勤に、残業。
「付き合い」の酒も欠かせなかったらしい。
さらに家のこと、子供のこと、なんやかんやが加わって、今回の安全装置作動となったようだ。
(ま、要因が1つくらいでは人間はそうは壊れない。)
こうなると、仕事はどうなるのだろうか。
退院後、元の職場に復帰では、こんどは脳梗塞脳溢血を引き起こすだろう。
だからといって「ラクなポジションへの移動」では、つまりは出世が無くなる。
あと20年、そういう「上を見ないサラリーマン生活」では、夢も希望もあったもんじゃない。
引退して百姓・・・
では子供の進学が無くても食っていけない。
そんなコトを考えていたら、おちおち寝てなんか居られないだろう。
かといって、死なれたらもっと困る
数々の予兆を見落としてしまった奥方の後悔は深く、出来ることといえば今後の経過を見守るのみ。
しばらくは眠れない夜が続きそうである。
ボクですか?
ボクは、
・・・
「ストレスフリー」ですからー。