「アマルフィ 女神の報酬」女だらけの大試写会に潜入

dubrock2009-07-15

幸運なことに招待状が届いたので、試写会に行って来た。
今回の映画は、「フジテレビ開局50周年記念作品」の、「アマルフィ 女神の報酬」。
予告編で織田裕二がカッコいいカンジだったので、是非見たかった作品だ。
非常にラッキーである。

主演が織田裕二というコトもあってか、試写会会場はアラサーの女性だらけ。
いつもならチラホラと見掛ける熟年夫婦も、場違いなオッサンも圧倒的に少ない展開に潜入である。
(ちなみにワタシの招待状も、嫁さんの名前で当たっていた。このへん、主催側の意図的なものがあるのだろうか。)

キャストで気になったのは、「特別出演」の福山マシャハル(相変わらずチャラい。w)と、それに、お色気ムンムンの大塚寧々(今回出番少なめ)ぐらいだろうか。
どちらも「ガリレオ」、「HERO」が思い浮かび、「踊る〜」の織田裕二とともに「いかにも『フジテレビ開局50周年記念』」にふさわしい配役となっている。
(と言っても決して無理なキャストではないよ。マシャは「そのまんま」のチャラーい男役だったけど。w)
ちなみに、中井貴一は「声だけ」の出演である。
(こういう出演も面白い。それでいて、「結構印象に残る役」であった。)

全編、イタリアロケである。
いちおう、「ストーリーは誘拐事件」でもある。
今年の年末にかけての出来事が、時系列をテレコに紹介される導入部に引き込まれる。

でも作品前半は、

「開局50周年」ってコトで、みんなでイタリア行きたかっただけじゃね?

と言いたくなるぐらいに、まったりとイタリアの観光名所を巡る展開である。

なんだよこの映画、「ハズし」か!?

なんて思いきや、後半はキチンと盛り上がる。
ちゃんと風刺も利いている。
あんな大掛かりな仕掛けだから、個人的には、結末はもう少し悲しい方が好きだが、「誰も死なない」というのがこの作品のポリシーなんだろう。
楽しめる。
そして一件落着して、黒田外交官は去って行くのである。

織田裕二
ようやく「外観」と「年齢」が一致してきたように思う。
カッコ良かった。
(「踊る〜」の頃は若いのに見た目がオッサンで、なんかトッチャンボーヤみたいでいけなかった。)
むかしのヤクザ映画じゃないけれども、この映画を観た我々世代の男性諸氏は、

劇場から出てくる時は、「ミキアム クロダ」

になっているのではないだろうか。
(もちろん「女性はみんな、天海祐希(ヒンヌー)」である。w)

あと、この映画の主題歌でもある大ヒット曲「タイム・トゥー・セイ・グッバイ」を歌っているサラ・ブライトマンが、本人役で登場している。

良い曲ではあるのだが、・・・

正直、「掛けすぎ」である。
「過ぎたるは及ばざるに勝れり」
と言われる通り、何事にも「ほどほど」ってもんがある。
ココまで、「全編サラ・ブライトマン」、「全編タイム・トゥー・セイ・グッバイ」では、有り難みもへったくれも無い。
彼女にだって「良い曲」は他にもあるのに、どうしてもう少し効果的な使い方が出来なかったのだろうか。

エ!?
ナニ?「ポニーキャニオン」?
とか言わなーいのー。
みたいな。w

ともかく、上映後の様子を見る限りでは、企画は見事にアラサー女子にハマったようで(エンドロール流れても、誰も立ち上がらなかった。)、この映画「ソコソコの興行収入」が得られそうな予感である。
「ミキアム クロダ」が、今後「踊る〜」のようなヒットシリーズに成れるか否か。
今年の夏は、この映画に注目である。

余談だが、「アマルフィ」が地名だと今日初めて知った。
イタリア語が、勉強したくなった。
そんな映画だった。

売れそうな気がする度・95%