大渋滞

dubrock2009-08-16

凄い渋滞である。

「1000円高速」となって始めての「お盆」。
レジャーが主目的のゴールデンウイークとは異なり、「帰省」がメインテーマとなっている。
帰らなくてはならないのである。

ならば、猛暑の中を何時間もかけて、「前走車のテールだけを見つめるドライブ」でも致し方ないが、それにしても世の「お父さん」の忍耐力というか、渋滞を受け入れる従順さには驚かされる。

話は違うが、先日「渋滞することで有名」な県道29号・草加流山線を通る用事があった。
時刻は午後6時。
信号を7回待って1台進むほどの渋滞。
40分が経過して進んだ距離が20メートルほど。
「これはオカシイ」
と管轄の吉川署に問い合わせたトコロ、
「ソコは混みますから〜(笑)」
というなんとも不誠実な回答が返ってきた。

結局あの渋滞、江戸川を渡った先の千葉県側で事故があったらしく、問い合わせるべきは「流山署」であり、そのコトについて埼玉県警の吉川署員は知る由も無かったというオチなのだが、それよりも驚いたのはこの渋滞について、
「署に電話を寄越したのはアナタが始めて(吉川署員談)」
であって、
「そういう問い合わせは年に一回あるかないか(同吉川署員談)」
だというハナシ。

ワタシは「たまたま」だが、あんな渋滞に毎日ハマって、何らの苦情も言わない沿線住民ってどんなだろう。

とてもじゃないが、ワタシにはムリ。

それが本音である。

閑話休題東名高速地震による崩落については、その復旧の遅れが連日テレビを賑わせている。

んな、地震で崩れちゃったんだからしょうがないじゃん!?

と思うのだが、どうやらこの道路は2つの意味で「崩れてはいけない道路」だったらしい。

崩れてはいけない1つ目の理由はもちろん、この道路が東京と名古屋、さらに大阪から西を結ぶ「大動脈だった」というコト。
それが年に2回しかない国民の大移動の時期に「使えない」なんて、あってはならないコトなのである。

だから、復旧が何時になるのか、その「見込み」について逐一伝える必要がメディアにあるワケだし、視聴者にもその情報を必要としている人というのは大勢居る。
ワタシがたまたま用が無いだけなのである。

そして、「崩れてはいけない」もう1つの理由が、「この程度の地震では崩れない設計だった」というコト。

もともと、東海地震の危険性を指摘され続けている地域である。
今回は「それ」ではなかったが、それよりも規模の小さい地震
いくら台風と一緒に来たからと言って、済まされる問題ではないというのだ。
更に、似たような区間を走る東海道線が、独自の補強工事を施して「ほとんど無傷」というのも拍車をかける。

ただでさえ混む時に、

という道路公団職員の声が聞こえて来そうだが、

「だから1000円になんか、しなけりゃいいのに」

というのもちょっと違うと思う。

(安くすると)渋滞するから、高いままでイイのか?

二酸化炭素が出るから、高くていいのか?

途方もないカネをかけて建設しといて?

それこそ、国民の財産の毀損である。

そのことと、
「タダにすればイイ」
というのは、また次元の違うハナシ。

そんなワケで、なんだかんだあった東名高速も、晴れて全線開通である。