春日部の星

dubrock2009-09-22

春日部観光のバスには、「クレヨンしんちゃん」が描かれている。

最初その光景をぼんやり眺めていて、
「なんで『しんちゃん』?」
なのだが、よく考えると「クレヨンしんちゃん」の舞台は埼玉県春日部市
地元のバス会社がそのキャラクターをバスにあしらっても、ちっともおかしくないのである。
(ちなみに、「ちゃんと」著作権の承諾を取っている。)

春日部市

そうかと思って訪れると、まあ見事に
「何にもねえー!」
街である。
やや狭めの区画に、延々と2階建ての木造家屋が広がる。
まさに、「マンガの通りの世界」が広がるのである。

国道4号線と国道16号線。
主要国道が交わる「交通の要所」であるのに付近に高速道路は無く、渋滞が慢性化。

東武伊勢崎線東武野田線が交わるターミナル駅なのに、JRは走っていない。

ホントに、
「なんだこりゃ」
な街なのである。

そんな街を舞台にした「クレヨンしんちゃん」。

なんか、
「ウチの街でもありそう」
な親近感がウケた、マンガなんだろう。

作者臼井氏失踪の報を聞いて、ストレートに思ったのが「映画の宣伝」
劇場公開版に収録されたストーリーが秀逸というコトで、「泥酔全裸」草なぎ主演で実写化。
公開のタイミングからして、撮影は騒動以前からのものだろう。

そりゃ、事務所サイドも復帰を焦るワケだよ。

なんてそんなコトはどうでもよくて、

そんな映画の宣伝の為に、「原作者失踪」までやるか!?
そうまでして、観客動員するか!?

という、
獅童またまた熱愛発覚」
以上にヤラセっぽいハナシだったのである。

それが、一人でハイキングに出掛けての、「不慮の転落死」が真相のようである。

「ギャグ漫画製作に魂を削っていた」?
「登山道に特段危険な個所は無い」?
「映画の元ネタって、ホントにオリジナル?」

もうイイじゃねえか、遺体が本人だと歯形で鑑定されたワケだし、ホントかウソかは知らねえが、「最後の写真」が崖から下を覗き込むカットだったってんだから、

「誤って落ちた」

そういうコトにして、氏の冥福を祈るコトにする。

日常会話でも話題に上るほど有名で、「誰でも知っている」クレヨンしんちゃんではあるけれども、連載が終了したとて特段の不都合はない。
それが、正直なトコロなのである。

軽井沢に向かう途中に左手に見える「あの山」が、「軽装日帰りのハイキングに最適」とは知らなかった。
そういうハナシである。