霙混じりの夜空に

dubrock2010-03-01

「名企画」と賞賛されながらも、回を重ねるごとに「女子アナ達のバカ騒ぎ」と揶揄され、ついに「売れないお笑い芸人の廃棄場」となってしまった東京マラソン

初回こそ晴天に恵まれたが、今年は、・・・

本当にやるの?

というくらいの雨。

のみならず、地球の裏側で起こった巨大地震による「大津波警報」なんてのまで発令され、

「(ゴール地点の豊洲は港湾内部なので、)津波の影響は少ないだろう」

という根拠があるんだかないんだかよく分からない関係者の言い分により、警報表示の後ろで海抜0メートルのゴール地点を目指す変な展開のレースになってしまった。

参加者だけで3万人。
その家族と、関係者だけでも10万人は動員されていると思われる大イベント。

おいそれと中止にはできないというのも分からないではないが、17年ぶりに発令された津波警報を完全シカトするその姿勢は、「避難指示に応じた住民はごく少数」という日本人の津波に対する意識を浮き彫りにしているように思う。

とはいえ、

被害予想が大げさ

というのは個人的にも感じていたトコロ。

津波の通過したハワイなどを見れば、「日本にも4メートルの大津波襲来」なんて、聞くだけでウソくさくてマトモに相手にする気すらなくなってしまうのである。
(ま、地震学者にはそれなりの言い分があるみたいだが。)

実際に観測された「1メートル強の津波」というのはごく現実的な数字。
それでも、港が水没し道路が冠水する被害があるのだから、最初から

「1メートルの津波が『リアルに』来ますよ」

と言われた方が、皆真摯に対応していたのではないだろうか。
(とはいえ、それで2メートルの津波が来てしまったら、それはそれで「関係者責任取れ」とか言われてしまうのだろうから、関係者が多めの予想を立てるのも自然なことではある。)

いずれにしても、

マグニチュード8.8

というのは「とてつもなくでかい地震」であって、それで「死者が十数名」とかいう次元で済まないのは容易に想像のつくこと。

「リアルにヤバい時には、情報はすぐには来ない」

という事実を改めて実感した次第なのであるが、「震度」が無いとどれだけ揺れたのかよく分からないというのも事実。

地震の度に発表される「震度表示」を止めて「マグニチュード」の国際規格一本にするか、もしくは「震度○相当」という注釈をつけるか、生死に関わる「地震津波情報」だけに、更なる改善が必要と感じた「猫ひろし」の力走であった。

アメリカでトヨタが叩かれている」

というのも、リアルにヤバいのに情報が来ていない気がする、今日この頃なのである。