ホリエモンの終焉
アメリカの雑誌フォーブス(Forbes)が、「Japan's 40 Richest(日本の富豪40人)」を発表した。
(詳しくはコチラ、日本の富豪40人(2010年) - フォーブス長者番付・億万長者ランキング :http://memorva.jp/ranking/forbes/201001_japan_richest40.php)
と、言ってもこのランキング、保有株式を時価換算した数値によって順位を算定しているので、あまり好きではない。
というか、「あまりアテにならない」と言ったほうがいいだろうか。
「保有株式」には、自ら立ち上げた会社の株式が含まれている。
というか、「日本の富豪」のほとんが、「それだけ」だろう。
保有資産は8372億円というコトだが、・・・
それって、持っている株を「売ったら」のハナシだろう?
売るワケないじゃないか。
息子に代を譲ったら、「あっという間」に傾いて、慌てて社長に返り咲いたヒトだろう?
そんなん、売ったら「また」傾くに決まってる。
ソレが分かっていて、
「売るワケがない」のである。
というか、最近のユニクロ、国内では「末期」のフラグが立っているように思う。
扱う商品は「値段なり」で値ごろ感に欠け、それでいて「好調」の報道一辺倒。
地価の高いエリアに出店を繰り返し、旧店舗は軒並み「g.u.」に転換。
それで、「ユニクロ」が「アバクロ」並みのブランドイメージを確立できるとでも思っているのだろうか。
「デフレだから」
とか、
「不景気だから」
とかでは説明しきれない、「大企業の末期症状」を呈している。
それが、今の「ユニクロ」ではないかと思うのだ。
それが分かっていたとしても、柳井氏はユニクロを売れない。
最後は紙屑になるまで売れない。
それが、「初代」というものではないだろうか。
だから、このランキングはアテにならないのである。
ランキングには2009年に続いて、「グリーの田中氏」が入っている。
「IT第二世代」
「青年起業家」
とベタ褒めのマスコミ各社であるが、・・・
「IT第一世代」のホリエモンの時もそうだったよねぇ。
「ああはならない」
とご本人は否定するが、ジーパン姿(死語)でテレビに出ちゃってる時点で、もうその既定路線に乗せられている。
テレビCMを出しているのもそう。
そうやって持ち上げておいて、・・・
その「富豪」が墜ちてゆく姿こそ、彼らの「本当に欲しい画」なのである。
(少なくともオレはそう。)
そんな、華々しいニュースの陰で、昨日ひっそり配信されたニュースがコレ。
LDH、「ライブドア」売却で最終調整「LDH」って、「LiveDoor Holdings」だろ?
3月11日14時38分配信 読売新聞インターネット企業大手LDH(旧ライブドア)が、ポータル(玄関)サイトを手がける中核企業のライブドアを売却する方向で最終調整に入ったことが11日、分かった。
ポータルサイトのライブドアは約3000万人の利用者がいるなど好調で、今回の売却は、多額の売却益を確保する狙いがあるとみられる。
来週中にも最終入札を行い、月内にも売却先を決定する。韓国のインターネット大手や国内外複数のファンドが参加する見通し。LDHの筆頭株主は、27・19%を保有する米投資銀行モルガン・スタンレー。
堀江貴文元社長は17・25%を保有する第2位株主だが、LDHとの損害賠償訴訟の和解で全株をLDHに引き渡すことが決まっている。旧ライブドアは、粉飾決算事件を受け2006年4月に上場廃止され、08年8月にLDHに社名変更した。 最終更新:3月11日15時58分
その「LDH」が「Livedoor」売却したら、もう「LDH」じゃないじゃねぇかよ。
なのだが、数々の株主代表訴訟などで、多額の賠償金を背負ったLDH。
ソイツの金策もしつつ、「ホリエのブタをのさばらせるな」という温かい励ましのお言葉にも応えなければならない。
それが、今の「LDH」なのである。
そんなワケで、一時的な浮き沈みなど「富」じゃねぇよ!な昨今。
「一時」でいいから浮いてみたいと思う、今日この頃なのである。
でも「臭い飯」は、オ・コ・ト・ワ・リ・だ。ダブリュー!