家庭医科

アメリカで高度な医療を受けようとすると、天文学的と言えば大袈裟かもしれないが膨大な金額が必要となる。
傷害保険を掛けずにハワイなんかに行って不慮の事故に遭い、多額の出費を強いられたなんてのは良く聞くハナシだ。
それで、「保険」というものの存在が重宝されている。
この保険に入るコトで患者の負担は大幅に軽減されるコトから、サービスの受け手である患者は施される医療サービスの内容に無頓着になりがち。
ソコに比較的自由に診療内容を設定できる(というか「カネ次第」?)医療機関は高額な医療を提供し、保険金支出のみが膨大になって行く。

と、音を上げたのは保険会社。
年収によって受けられる診療費に上限を設けたりと、出続ける保険金に歯止めをかけ始めた。
これでは誰のための医療なのだか分からない。

ソコで確立されたのが「ホームドクター」という制度。
数ある診療科を包括的にカバーして諸症状を最初に診療、患者が受けるべき最適な医療を選定しつつ保険金支出も抑えるという画期的なものだが、「診療点数制度」によってガチガチに抑えられ「万人に平等な医療」が提供される日本では馴染みのないものだろう。

そんな、「ホームドクター」を日本にも定着させるべく作られたのが、「館山ファミリークリニック」なんだとか。
全国的にも情報開示が進んでいると言われている千葉県鴨川市亀田メディカルセンターベンチャー事業なんだとか。

患者には自己診断によって受診する診療科を選定する必要がなく、「いつでも同じかかりつけの病院」に行けばいいというメリットもあるというが、果たして日本で定着するのだろうか。
「家庭医診療科」。
このコトバが日常になるのは、まだまだ先だろうか。

外来診察 亀田ファミリークリニック館山
http://www.kameda.com/jp/center_2_10.php