熱闘甲子園

本格的な少子化時代に突入し、全国の大学の半数以上が募集段階から定員割れなんだとか。
民営化が議論されている国立大学はともかく、補助金があるにしても基本的には学生からの学費と寄附で運営されるのが建前の私立大学は、『学生の確保』というのが目下の最重要課題ではないだろうか。

昔偏差値の低い大学を指して『名前が書ければ入れる大学』と言ったが、定員割れの大学とはまさにそのものではないだろうか。
まあ志願者全員を合格させてしまっては大学の『格』が落ち、それが志願者の減少に繋がる負の連鎖を考えれば、『名前を書ければ全員合格』にしているかどうかは定かではないが、受験料収入だけで途方もない金額を集め、毎年ドンチャン騒ぎしていた頃から比べれば、学校経営も多少はマトモになったのかも知れない。

入るのは容易だが卒業の難しい欧米の大学に比べ、入るのは難関だが入ってしまえば卒業はさせてもらえるのが日本の大学と言われるが、名前が書けるレベルの学生さんに与えられる『修士』の称号とは、何とも安っぽくはないだろうか。
そろそろ補助金もカットの方向で、大学数の削減を考えてもいいと思う。
でないと、留学という名のただの不法就労の温床になってしまう。

で、NHKのハズが何故かCMの入る決勝戦の中継に、NHK改革もココまできたかと独り関心していると、なんというコトかチャンネルはテレビ朝日だった。
日曜午後のマッタリした時間とはいえ、あのジャイアンツ戦が中継されない時代にジャリの野球を民放で生中継してしまうというのも、なんとも凄いハナシだ。

それも負けたらおしまい、のスリリングな展開とはいえ、『プロ』より見応えがあるというのはどんなもんだろうか。
そういうのを考えろと言ったって、かの独裁者の耳には入るハズもない。

決勝の2校はどちらも私立大学の附属高校であるが、果たして親大学の宣伝と肝心の志願者数の増加に繋がっているのだろうか、なんて下世話なハナシとは無縁なトコロで、今日も熱戦が繰り広げられる。
無理は承知の上だろうが、勢いに任せた負担が選手生命に影響しやしないかと不安になったりもする。
尤も、プロ入りを賭けた最終プレゼンに、そんなコトは言ってられないのだろうけど。

早稲田実業の応援席には『華』がないんだよなー