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まずはこのニュースから。

東京スター銀「無料ATM」 三菱東京UFJ銀が契約見直しで波紋

 ATM(現金自動預払機)の無料化を進める東京スター銀行に対して、三菱東京UFJ銀行がATMの相互利用の契約見直しを申し入れていることが分かり、金融界に波紋が広がっている。東京スター銀は約1600の金融機関と無料ATMで提携しているが、他の金融機関も東京スター銀との契約見直しを検討するとみられ、無料ATMの普及に急ブレーキがかかる可能性が出てきた。
 他行のキャッシュカードでATMから預金を引き出す場合、ATMを保持・運営している銀行は通常、利用者とカードを発行している銀行の双方から一定の手数料(105円)を受け取り、ATMの管理・維持費用などに充てる仕組みになっている。これに対して、東京スター銀の無料ATMは、カード発行銀行からのみ手数料を受け取る。利用者は、平日の日中なら現金の引き出しや残高照会などの手数料が無料になる。
 無料ATMは東京スター銀が7月末で約950台を設置。同行と提携したコンビニエンスストアのサークルKサンクスも、2007年2月までに約1400台を設置する予定で、無料ATMの普及が加速している。
 一方、カードを発行している三菱東京UFJ銀からみれば、顧客が自前のATMから流れて採算が悪化するのに加え、東京スター銀の維持費を負担する格好になっている。金融界では「無料ATMはいいとこ取り」との批判もあるこの関係を見直すため、解除も含めた契約見直しを東京スター銀に申し入れたようだ。
 この構図は、東京スター銀と契約する他の金融機関にも当てはまる。一部の銀行がATM手数料の無料を強調して顧客を集めれば、銀行手数料に偏りが生じることになる。このため、三菱東京UFJ銀に続いて、東京スター銀に契約見直しを申し入れる金融機関が出てくる可能性もある。
 ただ、東京スター銀と契約する金融機関にとって負担が増えるとはいえ、無料ATMは顧客にとってプラスの面が大きい。
 特に、ゼロ金利解除に伴って預金金利が引き上げられたといえ、その水準は低く抑えられたまま。手数料負担を顧客に求めることに対する批判があるのも事実だ。大手行の収益が拡大する中で、利益を顧客に還元すべきとの議論も一部にはある。
 三菱東京UFJ銀と東京スター銀の交渉の行方が注目されるが、「東京スター銀への支払い手数料引き下げが落としどころになる」との見方も出ている。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 8月25日8時33分更新

今日は世間で言うトコロの「給料日」。
たしかに東京スター銀行のATMは1回の取り扱い金額を5万円と少な目に設定してあって、ガッツリ下ろそうとすると3回、4回と立て続けに操作しなければならなくなる。
で、「これって手数料稼ぎ?」とはおぼろげながらに感じてはいた。
他行のATMを使用すると平日の日中であっても手数料を取られ、「オレのカネ下ろすのに何でカネ取られる?」とは思うものの、他行様のATMを使用させて頂くからしょうがないか、とも思っていた。

ただ、カードを発行している銀行からも手数料収入があるならハナシは別。
「分からないと思って不動産屋みたいなコトしやがって」は当然思うコトであり、気の利く場所にカードキャッシング機能を付加して設置された東京スター銀行のATMは、とてもニーズを掴んだものだと思っていた。
と、顧客の利益を無視した主張をするMUFG。
前期決算の空前の利益が単なる「保有株式の評価益」だったとしても、東京スター銀と同じコトをして顧客に利便性を提供こそすれ、「契約見直し」はないだろう。

と、ガチガチの談合体質にあって、斬新なビジネスモデルで価格破壊を行うガソリン販売業者のハナシを思い出した。
島国日本においてガソリンの国内消費量は、その値段が高くても安くてもほとんど変わらない。
だから限られたパイをみんなで高く売ろうという業界団体の主導のもと、「市況価格の是正活動」なんてのが行われている。

ならば、そんな業界団体に加入しなければいいだけのハナシ。
なのだが、厳しい条件をクリアして輸入でもしない限り、作っているのは業者間転売分も含めて元売会社。
元売会社にしたって市況価格が高値安定していた方が系列店への仕切り価格を高く維持できるので、業界団体に荷担して系列の内外を問わず供給先への納入拒否も辞さない価格指導なんてのを行っている(た、か?)。

そんな圧力に屈した販売業者を見ながら、その業界団体幹部が勝ち誇ったように言う。
「だから、長いものには巻かれろ、だろ?」

参入時の嫌がらせから従順な子羊になってしまったセブン銀行みたいには、なって欲しくないものだが。
応援してます、東京スター銀行
近くにMUFGのATMがあっても、東京スターのATM使います。