イクスピアリ

その施設が出来たことはなんとなく知ってはいたのだけれど、一泊3万円の豪華ホテルの附帯施設か、舞浜駅へと繋がる土産物売り場程度の認識だった。

東京ディズニーリゾート

そのなんとも言えない響きと、あちこちにミッキーマウスが見て取れる専用のシャトルバス。
いつの間にかモノレールまで運行されていて、「リゾート」の名の通りこの界隈だけが別世界、まさに「おとぎの国」となっている。

だからこそスルーしてしまいがちな「イクスピアリ」。
改めて訪れてみればその完成度たるや、さすがはカネのかかった企画設計とはこういうものかと、実感させられるものだった。
ハリボテとはいえ真四角に作られていない建物はなかなかその全体を掴みにくく、スロープで上階へと連結されている構造がさらに拍車をかける。
中庭を模した広場では大道芸人が見世物をやっていて、ソコからつながるディズニーショップへの眺めはイメージの中の60年代アメリカ、といったカンジ。

ゴディバのやたらと甘ったるいソフトドリンクでも飲みながらブラブラすれば、もしかして本編のランドに行かなくても丸一日過ごせそうな気がするのは、ワタシだけだろうか。
(時間が余ればシアターだって併設されてるし・・・。)
そう、入るだけでお一人様6千円も取られる施設に駐車場が別途2千円と聞いて、もうそれだけでアタマが一杯になって楽しめなくなってしまう貧乏性のワタシには、「入るのタダ」のこういう施設の方ががなんともツボにハマってしまうのです。
(それなりにディズニーワールドも味わえるし・・・。)

ハロウイーンやなんだと季節感で話題をとっても、基本施設は20年来のもの。
「シー」は子供向けではないとか言われつつも、もう5周年。
来場者数の維持にはさぞかし苦心惨憺なのだろうけど、それにしても大きく動いてしまっているゼニの力には驚かされる。
少々の黒い噂などドコ吹く風、だ。

オリエンタルランド、恐るべし。
改めてそう思った。