一流と超一流

先週末兄妹でツアー優勝か!?なんて騒がれたプロゴルファーのハナシです。

プロとして決勝トーナメントに進出し、一日でも首位争いに絡む。
それはそれでスゴイことであり、鳴り物入りでプロ入りした割には今だ優勝できていないとはいえ、レッスンプロとしてアルバイトしなくてもツアーに参戦出来る、それだけでもごく一握りの『一流』であるコトに間違いはないだろう。

ただ、プロ一年目から早々にシード権を獲得し、シーズンの前半はアメリカツアーに挑戦。
帰国後成績の奮わないケースが多い中であっさりと優勝してしまう妹というのは、まさに『超』がつく一流のプロ、というコトだろうか。

最終日前日の最終ホールでバーディーをとり単独首位に。
翌最終日も堅実にスコアを伸ばし危なげなく優勝してしまうゲーム運びは、『兄妹で』なんて俄かに注目されて、プレッシャーで最終日グズグズになってしまう『ただの一流』とは違う『カネ払っても見たいプロのプレー』ではないだろうか。

最近、プロ野球の特にジャイアンツ戦の視聴率低迷が言われているが、それは優勝争いから離脱したというよりは、それが『カネ払ってまで見たいプレー』に見合わないからではないだろうか。
思えば『カネ払ってまで見たいプロのプレー』なんて、最近少なくなったのではないだろうか。

過度にショーアップされた『興行』も行き過ぎればシラケる。
玄人にしか分からないゲーム運びと判定では『プロ』としての資質に欠ける。
万人が思わず見とれる超一流のプレーこそ、求められているのではないだろうか。

人気低迷のプロ野球の『いけにえ』にされそうになったハンカチ王子が、自らの道を歩む決断を下したコトに、ちょっと安心していたりする。
高校生には不釣り合いな高額の契約金に惑わされなかったあたりは、育ちと教育の良さなのだろうか。

なんにしろ『超一流のプロ』になるのは、難しいものである。