北は北海道から南は南千住

『北』の核実験実施の発表を受け、国の内外を問わず『制裁』一色となっている。
多数決の原理において『全会一致』は最も危険、と言われるが、何かにつけ援助をねだる乞食外交も限界を迎え、強硬派が暴走し始めたとなれば行く所まで行くしかないのかも知れない。

日本政府の独自制裁は船舶の入港禁止に禁輸などだが、もともと国交がないはずの国と随分物の行き来があった様だ。
ムネオの失脚で便宜を図って貰えなくなったロシアのカニイクラホタテにタラコは一時市場から姿を消したが、韓国、北朝鮮を経由するルートを得た。
ついでにマツタケとコカインが加わり、代わりに駅前の放置自動車とカップラーメンが出て行った。
国の政策的な意向によって、こうも物の流れは変わるものかと思う。

不審船と海猿によってにわかに注目された海上保安庁
対馬海峡では排他的経済水域と領土問題の陰に韓国の違法操業などが騒がれているが、場所を変えれば日本だって領海侵犯と違法操業をしているのである。
命まで奪う取り締まりが容認されるかどうかはともかく、たかがカニをとるだけの小型船にGPS、レーダーに大馬力エンジンは何の為?と聞かれれば、地元の人は皆顔を伏せるだろう。
ムネオが居た頃はロシアもそれなりに潤っていたハズで、それを思えば先日の出来事は、北朝鮮ばかりでなく少しはこちらも見て欲しいロシアのデモンストレーションだったのかも知れない。

ともかく日本には半島系の住民が思いの外多く、それは日本政府によって無理矢理連れてこられたヒトもいるし、自ら来たヒトもいる。
いかにも大日本帝国政府の横暴により、皆が皆無理矢理連れてこられたような口ぶりだが、実際のトコロ進展地を求めて後から来た組だって少なくないハズだ。
彼らはあちこちにタウンを形勢して、経済的にも社会的にも確固たる地位を築いてしまっている。
『しまっている』のだからしかたないのだが、今回の『制裁』がこのまま強化されていった時に、なんとなく溶け込んでいた存在までもあぶり出すコトとなり、それがまた別の問題へと発展しないか心配でもある。

予想外に多く、また予想外にイニシアチブを取られていたと分かったら、果たして日本人は耐えられるのだろうか。
半導体市場で、国がジャブジャブ金をつっこんた企業と、ケンカせざるを得ない東芝を、ふと思い出した。