紅葉狩り(前編)

日中と夜間の温度差が大きければ大きいほど、紅葉の色づきはより鮮やかになるという。

週末、北関東地方の紅葉が身頃を迎えたらしい。
それではと、一度は見てみたかった日光の紅葉を観に出掛けた。
それも、「ピーク時にはいろは坂が車で繋がる」と言われる渋滞を嫌って、バイクで。
ちょうど高速道路のタンデム走行(二人乗り)も解禁されたというコトもある。

高速に上がって最初のパーキングですぐに止まった。
都市部を抜けると風はかなり冷たく、一言で言えば「寒い」。
慌てて持参したジャンバーを着込むが、最近主流になった踝までの靴下は思いのほか涼しく、足から冷えてくるカンジ。
最早くじけそうなココロをせっかく出掛けてきたのだからと励まし、改めて本線へと合流する。
タンデムとはいえ高速道路走行中はその走行風でハナシを出来る余裕もなく、ただひたすらに「息を止めて耐える」といったカンジ。
あまり楽しいものではない。

もう少し、もう少しと言いながら日光・宇都宮道路に入ると、やけに懐かしい暴走族スタイルのバイクとすれ違う。
リーゼント風防に三段シート、日章カラーに半キャップ・・・いわゆる「旧車会」の皆様が日光でミーティングだったようだ。
その昔盗んできたバイクを直管にして管スプレーで自家塗、夜な夜な爆音を立てて走りまわった世代も社会的に中堅処となり、当時のバイクを改めて購入し当時のままに改造を施し、白昼堂々と「ツーリング」する。
そしてそんな世代に憧れる若年層がそれに加わる。
緩和された道路交通法では彼らを取り締まるこれといった根拠もなく、強いて挙げればマフラーの音量規制による整備不良くらい。
彼らを「共同危険行為」としてしまっては、警察マニアなハーレーおじさんも検挙しなければならなくなってしまうから厄介だ。
警察車両も「申し訳程度」に赤色等と回して追走していた。

懐かしいバイクたちに気を取られながら、来年から二輪車の日光流入規制なんてコトにならなければいいなと思いながら、気が付けばソコは今市。
昔バクチ好きの伯父が花札に興じながら口ずさんでいた「参ったさんは成田山、日光の手前」の日光の手前イマイチ市だ。
もうここまで来れば、とかなり寒さを感じながら日光へと入るワケです。
(このハナシはあしたも続きます。)

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