2008年、年齢認証

タバコの自販機が、2008年をめどに年齢認証式になるらしい。
仕組みとしては、成年者へ予め発行されたICチップ入りカードがなければ、タバコの購入が出来なくなるというものだそうだ。

タバコの健康被害が騒がれて久しく、ビジネスマンは『吸わない』がステイタスになりつつある。
かくいうワタシも吸わなくなって2年になるが、久しぶりに見るタバコのパッケージに、あまりにネガティブなコトバが並んでいるのに驚く。
ソコまで言うなら売らなきゃいいのに。
いや、『それでも吸えるもんなら吸ってみろ』といったトコロだろうか。

『火を着けるところからの、上質な寛ぎの時間をお愉しみください』とは、某高級ライターのセールストークだったが、実際この期に及んで未だ愛煙家のビジネスマンは、JTのマナー広告の成果もあるのか良識的な喫煙を心がけているように思う。
ポイ捨てしない。
歩きタバコはしない。
それが肩身の狭い少数派となった愛煙家の、せめてもの抵抗だろうか。

対して目に余るのが若年層、それも女子のマナーの悪さだ。
(『女性』ではなく『女子』という年代のコドモに特に多い)
場所も弁えずアクセサリーのようにタバコをくわえ、人目も憚らずポイっと捨てる。
そして直ぐさま次をくわえる。

しかしながらそんなコドモの売り上げで、もしかしたらJTは成り立っているのではないだろうか。
そんな仮説を立てたくなるほど、コドモたちのタバコへの購買欲は旺盛だ。
盗んででも、買う。
そんな勢いだ。

ならばその『成年にだけ交付されるICカード』、かなりの高値がつくのではないだろうか。
成年であって吸いたいとも思わないワタシには、一枚いくらで売るか、一回いくらで貸すか、どちらか得かといった興味でしかない。
なんでもパチンコ屋の優先入場券すら、3万5万と出す金銭感覚のジャリどもなのだから。

良好な対人関係を築くのに、これほどまでに害のある嗜好品を必要とするというコトは、人間は元来社交的でない生き物なのかもしれない。
そりゃ鬱にもなるわな。