まさお君

ポチたまという番組で、『旅犬』として愛嬌を振り撒いていたラブラドールの『まさお』が、先日死んだそうだ。
体格の良いオスのラブラドールで、異常なまでの食い気と『まさお』というインパクトのある名前が印象的だった。

原因は悪性リンパ腫
ついこの間『旅犬』の座を息子に譲り、引退したばかりだった。
引退は、その悪性リンパ腫が見つかってのコトなのだろうか。

『死ぬ間際まで人間の都合で働かされて、かわいそうに』という見方もあるが、朝晩ほんの30分ずつの散歩の時間しか構ってもらえず、人生の大半を時間の経過を待ちながら過ごす番犬に比べれば、死の間際まで現役で、つねに人間と関わっていた『まさお』は幸せ者だと思う。
もっとも、静かな一生がいいのか、人間に連れ廻される一生がいいのかはそれぞれだろうし、ロケ先で『まさお』がどんな扱いであったかも、知る由もないのだが。

ただちょっと不自然なほど弛んでいた首周りを思い出すと、兆候はあったのかと思うし、ただでさえ病気の多い純血統の犬において、ガン系の疾患の多いレトリバーだから致し方なかったのではとも思う。

いずれにしても犬が死ぬハナシは、ガキの頃飼っていた犬が死んだ時を思い出して、どうも苦手だ。
それでも、飼ってしまうんだよなぁ…