知らなかった!

まずはこの時刻表を見て頂きたい。
http://transit.goo.ne.jp/timetable/area_code/0/line_code/41/stationcode/152-23/
我らがJR内房線館山駅から東京方面への時刻表なのだが、注目して欲しいのは「特急電車は朝晩にしか運行されていない」というコト。
コレは東京から館山を目指す下りルートでも、ほぼ同じだ。
日中に東京を目指すのであれば各駅停車で千葉駅まで行き、ソコで総武線快速に乗り換えが最短かと思われる。
総武線快速は一部君津駅まで運行されているので、運がよければ君津から快速に乗れるコトもあるが、君津〜千葉間では快速といえどもほとんどの駅に停車するので、あまり「快速」ではない。
コレは千葉から先が複々線であるのに対し千葉〜君津間は複線なので、先行電車を無視した快速運行が難しいというコトに起因するだろう。

ただ複線であればまだマシ。

館山〜君津間は線路が1本しかない単線路線なので、上り電車と下り電車がすれ違うための「待ち合わせ」が必要となる。
君津を出発して次駅大貫で「待ち合わせ停車10分」なんてのも珍しくないのだ。
これは特急電車でも必要となり、ほとんどの場合優先的に進行して各駅停車を駅に待たせておいての通過となるが、9時30分東京発館山行きの特急さざなみ号などは、終点館山を目前に1駅前の無人那古船形駅で、意味不明の2分停車、なんてコトをしたりする。
東京駅から京葉線を進行し蘇我駅までほぼ30分。
これなら特急券を買う意味もあろうというものなのだが、ソコから雲行きが怪しくなり君津を過ぎると各駅停車並みの所用時間なのだ。
君津〜千葉間の快速電車と大差ないが、余計にカネを払う特急の方が憤りも大きい。

なんて不満をたらたらと述べていたら、今地元では高速バスの利用が主流派になりつつあるらしい。
安心・快適! JRバス関東の高速バス ジェイアールバス関東
http://www.jrbuskanto.co.jp/mn/cotimep01.cfm?pa=1&pb=1&pc=j0010471&pd=0&st=1
ご覧の通りコチラは1時間に1本の運行。
最終便の時間こそ少し早い気がするが、料金は普通の電車運賃並で所要時間は特急並。
それで海ほたるでの休憩まで付くとなれば、断然コチラの方が「オトク」なのである。

旅行からの帰り道東京駅に昼頃到着したうちのオヤジが、昼時間に館山行きの特急電車がなく、「往復で買った特急券はどうしてくれるんだ」と駅員に詰め寄ったコトがある。
その駅員がこっそりこぼすには、どうやらJRとしても君津から先の路線を複線にするだけの利用客は見込めず、この区間の旅客輸送にはほぼ全線開通した館山道を使ったバス輸送で対応する方針とのコト。
電車は朝晩のビジネスマンの為の特急と、あとは学生のために運行しているようなものなんだそうだ。

つまりは逆らっていたのはワタシの方で、どおりで乗り心地の悪い各駅停車にジャリどもと相乗りさせられるワケだ。
「知らない」というのは怖いものである。

ちなみに、その高速バスの運用について述べた記事「高速バスの弾力運用」
http://www.mboso-etoko.jp/top/goodlife/disp_A.asp?id=3880&group=2
も面白い。
さらにそのサイトの、さもない喫茶店斎藤一人氏がフラっと訪れたハナシ「カフェ・ド・ヴォン物語」は一読の価値あり。
http://www.mboso-etoko.jp/top/goodlife/disp_A.asp?id=3908&group=2