共産党の存在感

都庁をスタートに靖国通りから皇居をかすめ、東京タワーから品川で折り返し、浅草雷門で再度ターン、一路ベイエリアを目指しゴールは東京ビックサイト。
このコースなら銀座から晴海通りに入ったトコロで、歌舞伎座のレトロな建物の前も通るハズだ。
それにしても、大胆なコース設定だとつくづく思う。

ラソンをしない者でも走ってみたくなる観光名所てんこ盛り、常日頃皇居の周りをグルグルしているランナーなら尚更だろう。
で、体力的に参加は「到底ムリ」な状況であっても、「ドコで観戦しようか」とワクワクしてくる。
2万5千人が通過するのに30分はかかるというスタートは抑えたいトコロだし、普段自動車が埋め尽くしてとても走れない靖国通りの通行止めも見てみたい。
また銀座のど真ん中をランナーが闊歩する様や、雷門でのターン、また摩天楼から橋を渡って走ってくる様子をベイエリアから眺めるのはどうだろうか。

任期満了に伴う都知事選に向けて、ワンマンの弊害として「都政を私物化している」と盛んにバッシングされている石原都知事ではあるが、かなりの強制力をもったトップダウン式の
指示系統でなければ、関係機関の様子を見ながら根回しする従来のやり方では、こんなイベントは到底カタチにならないだろう。
10万人から選ばれた3万人も「3人に一人」の高確率。
決して「夢のまた夢」ではないし、実際身近にも参加者が居る。
さらに良識の範囲内で「仮装」も認められるらしい。

ゼッケン配布会は東京ドームで。
参加者だけでも3万人。
家族まで含めれば関係者だけでも10万人は集まるコトになる。
その経済効果たるや、否が応にも盛り上がること間違いなしだ。

それもこれも、石原シンタロー様様。
そんな鉄板の石原陣営に、多少なりとも歯が立ちそうな対立候補を擁立できない民主党
ついには浅野シローなんて名前まで出たが、人気の割には結果を残せなかった宮城県政。
政令指定都市仙台市とのギクシャクは有名だった。

そんな最中に早々に候補を擁立した日本共産党
どうやら元の足立区長というが、石原都政へのアンチとしての「地味で地道」が公約では橋にも棒にも、ではないだろうか。
ここで先日注目された選挙結果を顧
みる。

先日の愛知県知事選
神田 真秋氏=1,424,761票 無新[自][公]
石田 芳弘氏=1,355,713票 無新[民][社][国]
阿部 精六氏=   16,827票 無新[共]
先日の北九州市長選
北橋 健治氏=  217,262票 無新[民][社][国]
柴田 高博氏=  177,675票 無新[自][公]
三輪 俊和氏=   56,873票 無新[共]

つまりは日本共産党公明党ばりの「選挙協力」を行えば、結果が覆る選挙もあるというコトだ。
そもそも重要政策から細部に渡ってまで相容れないのは他と同じコト。
安易な連立から支持を失い、今や風前の灯の社民党を見れば、それが容易なコトではないのはよく分かる。
ただ選挙に参加するコトに意義を見出し、どうせ政権を握るコトは無いからと理想論の公約に終止していたのでは、結局何も成し得ないではないか。

なんてね、ただ「数」だけを眺めて算数のハナシをしてみたくなっただけなのさ。
「連立政権の為に自衛隊容認」なんて言い出したらキモチ悪いから、
共産党さんどうか今のままで居て下さい。
小沢民主党が小沢民主党であるうちは、秋の参院選では投票させてもらいますから。

都知事選には誰を出すんだろ。
今度の週末は、ドコで観戦しようか。