雨降って 地、流れる

初雪の観測されていない東京では、前日から降り続ける生憎の雨の中、東京マラソンが開催された。
比較的フラットなコース設定から好記録が期待されていたが、その割に各選手なかなかタイムが振るわなかったのは、一概に冷たい雨と寒さだけではなく、コース終盤のベイエリアにかかる橋が意外に坂道となっていたからかもしれない。
実際に走ってみないと分からないものである。

そんな週末、これまた「生憎の雨」の中、藤原紀香と陣内某の結婚式が行われた。
一般に「結婚式」と言えば「披露宴」の方を指し、地味婚派手婚と趣向が分かれるのは芸能人一般問わず珍しいハナシではなく、そんな中で芸能人のやたらとショーアップされたド派手披露宴は何かと話題にもなる。
その割に軽視されるのが「式」の方であり、大きく「神前」と「教会」に分かれるが、両家の「いわゆる宗教的な理由」によりそのどちらでもない「人前」式も今では珍しくない。
そんな「式」軽視の風潮の中、神社を借り切ってのわがまま神前式とは恐れ入った。

人気女優とはいえ、「花嫁」としての峠はとっくに過ぎてバストの位置まで下がり気味の紀香嬢。
式で着たとされる「十二単」にオマケ付き人の束帯姿ではなく、白無垢姿での記者会見と相成ったが、文金高島田もイマイチ似合ってない。
贈られた指輪は2千万、なんてハナシもあるが、しおらしく「夫を支えて」と言うコトバには説得力のカケラもない。
というか、別な人と交際していた噂なかったっけか。

方や陣内某も無名というワケではないが、まだまた確固たる地位を築いたワケでもなく、ややもすれば消えてなくなりかねない存在。
藤原紀香のダンナ」という肩書きでの延命効果はどれだけ持続するのだろうか、コストは見合うのだろうか。
例え「元カレへのあてつけ」であったとしてもいいのだろうか。

あらゆる手段を尽くして知名度と人気を得る為に切磋琢磨するのが芸能界ならば、その為に「結婚」という人生の一大イベントを使うコトも否定しないし、むしろその生き様にはエールを贈りたい。
ただ、いずれ別居と離婚がミエミエのデモンストレーションを、まさに暗示するかの様な冬の雨に、表題のフレーズを思い付いたのである。
必ずしも「固まる」だけではないと。

叶姉妹の持ち逃げ騒動に負けず劣らず、これくらいウソくらいご祝儀も珍しい。