マジェスティ(4HC)のオイル交換

今回はヤマハビックスクーター・マジェスティの初期型(4HC)のオイル交換をしてみます。
オイル交換は難しい作業のように思えますが、基本的には「抜いて、入れるだけ」なのでDIYで行きたいトコロです。
ただ廃油の処分には留意しましょう。(間違っても下水になんかは・・・)

ボディ下部ドレンコック部このタイプのドレンコックはエンジンの真下に付いていますので、明るい場所でないと作業の対象について確認しづらいかと思います。
さらにドレンコックの形状が作業性の為か冷却の為かは不明ですが若干変わっていて、通常タイプのメガネレンチではしっかりとドレンに掛からず、なめてしまいやすくなっています。
19㎜のドレンボルト頭部にしっかり工具がはまっていることが確認できないものでの作業は避けるようにしましょう。

今回の作業に使った工具今回は左の写真にあるようなボックスレンチで作業しています。
写真のボックスは6角のものですが、精度の良いものであれば12角でも大丈夫でしょう。
また特殊形状のメガネレンチがあれば最適です。
元来そんなに締め付ける部位ではないのですが、数千キロ走行後なのでそれなりに固着して堅くなっていると思われます。
ドレンの頭部を損傷しないように注意して作業しましょう。

ドレンコックを緩めるこんなカンジで工具をかけて緩めます。
とはいえこのタイプでのドレンコック損傷は珍しくないらしく、バイクパーツ用品店「ナップス」には新品の純正部品が並んでいました。(しかも数百円で。)
作業に自身がない場合には事前に、また作業で損傷が思い当たる場合は次回交換用として、スペアパーツを用意しておいた方がベターかもしれません。

ドレンコック内部品ドレンコックを外すと中からはスプリングとオイルフィルターが出てきます。
このタイプのエンジンは一般的に言われる「オイルエレメント」が無く、このドレンコック内の金網がフィルターの役割を果たします。
なのでこの金網に付着した細かいゴミなどは、組み付けの前にキレイに掃除しましょう。
またこの構造上から、メーカーが推奨するオイル交換距離よりも短めに交換することがベターであると考えられます。
また組みつけられたスプリングは結構協力なので、ドレンコックは正しく組み付けていてもあまりスムーズには回りません。
ななめに噛み込んでいないか確認しながら組み付けましょう。
ドレンからオイルが垂れるのが一段落したら組み付けです。
パッキンはゴムのものが封入されているので、締め付けはそんなに強くなくても大丈夫です、というか、エンジンもドレンコックも弱く損傷しやすいので、締め過ぎには充分注意しましょう。
漏れなければそれでいいのですから。

オイル注油作業最後にエンジン進行方向右側面の注油口からオイルを注入して終了です。
容量は1.2リットルと表示されていますが、実際には1.5リットル弱入るようです。
注油口のキャップがオイルゲージを兼ねていて、量の確認はゲージをねじ込まずに確認します。
この時ゲージの網目部分にオイルが付いていれば良いので、そういう意味では規定量で充分なのかもしれませんが、排気量の割にはオイル容量が少なめなので、少しでも大目にオイルを入れておきたいというのが人情でしょう。
ただ「入れすぎ」は入れすぎでトラブルの原因になりますので、あくまでゲージの上限を超えないように注意しましょう。
一旦エンジンをアイドリングして、再度ドレンコックからのオイル漏れがないことを確認して作業は終了です。

お疲れ様でしたー