ケロロ軍曹であります。

dubrock2007-05-13


館山道の未開通部分であった富津中央〜君津区間が、今月27日ようやく開通し、「陸の孤島」と称される南房総に悲願の高速道路直通となる。
これまで部分開通を繰り返し、富津中央から富浦までが繋がった時には、国道127号線金谷付近の狭小トンネルから開放された喜びに思わず失禁しそうになったが、その悦びも束の間、富津中央出口直後の信号制御に起因して付近は大渋滞。
ついには富津岬まで迂回するルートが開発されるほどのボトルネックとなっていた。

今回の開通で追い越しこそできないものの(金谷ICの側道で追い抜くアナーキーな奴も居るらしいが)、信号なしの有料道路でほぼ目的地付近まで行ける幸せというものは、住んでいた者にしか分からないものがあるだろう。
むかし京葉道路が浜野までしか伸びていなかった頃、127号線の君津までの区間スーパーマリオの「1−1」のセクションと同じく「東京へ行くには避けられない通過儀礼」であり、その単調さと変化の無さから出掛けた直後に鬱になってしまっていた。
これを仲間内では「スーパーマリオ現象」と呼び、鴨川から君津、御宿から千葉などを目指す「外
房ルート」に、鹿野山の麓を迂回する「山越えルート」など、様々なルートが開発された。
(このルートは「房総半島が車で繋がる」と言われる観光シーズンには、かなり重宝していたりする。)
そして待ちに待った浜野インターから京葉道路に乗った瞬間、いや、国道16号線から緑の誘導標識に沿って右折した瞬間に、「都会へ出てきた」と実感したものだった。

ともかくこの開通によって、都内から富浦インターまで直通で行けることとなる。
特に最終パーキング「道の駅・富楽里(ふらり)」を過ぎて富浦インター直前の、トンネルを出た途端に前に広がる海は絶景で、それはイメージ戦略によって植樹されたヤシの木によってさらに増幅される。
その高ぶりのまま一気に海を目指したくなるトコロなのだが、インター出口の交差点を右、富浦方向へ向かうとあるのが「道の駅・枇杷倶楽部」。
枇杷(ビワ)はこの辺の特産品であり、その「枇杷」をモチーフにしたこの施設は「非常によく出来ている」と感心してしまうくらい、よく出来ている。
(肝心の枇杷は安い箱だと小ぶりであんまりおいしくないし、大ぶりの箱はムッ
とするくらい高いんだけどね。)

その枇杷倶楽部で先日のゴールデンウイーク期間中、自衛隊退職者による趣味の工芸品の展示会が行われたそうだ。
宝貝タカラガイ)」の収集に熱心なウチのオヤジは最近そのコレクションをオブジェにし始めて(写真)、勧められるままにその展示会に出品しているらしい。
出品した手前回り番で回ってくる「案内役」に立たねばならず、世間がゴールデンウイークと浮かれるその1日を、「案内役」として枇杷倶楽部で過ごしたらしい。
感想を聞くと、観光客で附帯する食堂は午後3時を過ぎても長蛇の列。
自衛隊を引退したオヤジは相棒と二人、昼飯も食えずに缶コーヒーをすすりながらガイドを務めていたのだとか。
と、ソコにスズメが1羽迷い込み、仲間の出品である陶芸の花瓶などを倒し始めた。
管理員を呼びに行き、天窓を開けろ明るい方に誘導しろ非常口を開けろと大騒ぎ。
結局スズメはオヤジの開けた非常口から出て行って事なきを得たんだそうだが、「オレが開けた非常口から」という部分をやたらと強調するオヤジを見ていて思った。

「スズメを救出した
のであります。」

そのむかし「国防の最先端でソ連の軍艦と対峙していた」退役軍人が、スズメ一羽に右往左往。
その姿がなんとも滑稽で、「ケロロ軍曹」を思わず連想してしまった瞬間なのでした。

ともかく、これに合わせて26日にはジャスコがバカでかく改装されて、ロックタウン館山としてオープンするし、何かと今後の期待される南房総・館山。
お越しの際は、枇杷倶楽部にも足を伸ばしてはいかがでしょうか。

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