GODIVA

そのチョコの存在について知ったのは、たしか一足先に高校を卒業して東京に就職した姉が、バレンタインのお土産に買って帰って来たのが最初。
所詮義理チョコと甘く見ていたオレとオヤジは、たまたま遊びに来ていた従兄弟の兄さんの、「おっ、ゴディバぢゃん。コレって高いんだよ」の一言で一気に色めき立った。
詰め合わせ一箱千円程度と甘く見ていたその物体は、一粒でなんとそれくらいするという。
カカオの苦味と、ミルクチョコレートにはないまったり感を、「これが高級チョコレートか」と正座して味わったものだった。

そのゴディバに再会したのはついこの間、イクスピアリを冷やかしていた時のコト。
お土産用の高級チョコレートを売っているのかと覗いてみると、何やらクリームの乗っかったソフトドリンクを売っていたので、興味本位で買ってみた。
その甘さもさることながら、チョコ屋さんのチョコシェイクの美味いこと美味いこと。
少々高いが流石はゴディバ、と思ったものだった。

で、先日、横浜元町商店街でまたまたゴディバのお店を見つけて、早速例のソフトドリンクを注文した。
店内には客の数に不相応な店員さんの量。
給料をたっぷり貰っているからか、「横浜」の「GODIVA」での仕事に自負と自信と満足を抱いているのだろうか、オネエたちのモチベーションがかなり高く、ソフトドリンクが出てくるまでの僅かな時間に「もう少しなんか買え」攻撃を受け、危うくチョコレートに浸ったイチゴをお土産にしてしまうトコロだった。

3回目ともなると気になり始めるのが、例のドリンクのお値段。
イクスピアリよりクリームがたっぷり乗っているからとて、やっぱり一杯600円は「高級」なのですよ。
と、気付けば、新丸ビルなどあちこちにあるゴディバ
「物珍しさ」が無くなれば、ちょい多めのオネエたちをまかなう為に、ちと高めの価格設定のビジネスモデルは、果たして大丈夫なのかと心配になってしまう。

まあ、あのドリンクがマック並みになったとしても、メタボリックが気になる身としては、毎日飲むワケにはいかないという、そういうハナシなのだ。