とんだ茶番

朝鮮総連強制執行逃れに、元公安調査庁長官と元日弁連会長関与か!?」と報道された時は、電磁的公正証書原本不実記録なんてチンケな罪で、日本で最も大きなタブーに挑戦した東京地検特捜部に驚きと、そして賞賛の声を上げたくなった。
それが今回、「朝鮮総連中央本部の売買問題で、東京地検特捜部は総連側から中央本部の土地と建物をだまし取ったとして、緒方重威公安調査庁長官と仲介役である、不動産会社の元社長ら3人を逮捕」と報じられ、あたかも「朝鮮総連は被害者」という論調で記者会見に応じる土屋公献・元日弁連会長を見ていると、「そんな落としドコロがあるかい!?」と一億総ツッコミ状態ではないだろうか。

資金繰りが不確かなことを認識した上で、代金決済より前に登記の変更をしつこく要求した行為が、「詐欺罪」として立件できると踏んでの逮捕は、「逮捕できるものなら、やってみろ」と豪語していた老人に手錠を掛けたという部分だけは評価できる。
しかしながら「満井某という地面師と元公安トップくずれの弁護士が描いた画」というストーリーでは、「総連と土屋公献が画策した競売妨害」とは供述に整合性が保てなくなる。
ま、結果として支払命令前に名義は戻され、予定通り差し押さえから競売に掛けられる予定なのだから、「彼らの競売妨害を未然に阻止できた」だけでも目的は達せたのだろうけども、いかにも被害者ヅラで記者会見する土屋公献がどうしても許せない。
取引に関する登記行為を当事者双方から全権委任(実印まで預かるという周到さ)されておいて、「騙された」はないだろう。
オマエがハメたのだ。

301 :名無しさん@八周年:2007/06/29(金) 10:16:17
TBSはしきりに「朝鮮総連も被害者」と宣伝しているけど、実はこれって「両者の利害は一致している」んだよね。
総連 「建物を他人名義にして強制執行から逃れ、その後も使い続ける」
仲介者 「取引の仲介料を貰う」
取引相手 「事実上の『名義貸し』なわけだから、代金を全額払う必要はないし、それどころか逆に『名義貸しの謝礼』を貰える」

総連から仲介者に渡った4億5千万円の内、1億円は「仲介者への謝礼」で残りの3億5千万円は「総連が建物を使い続ける為の保証金」ということだったわけだけど、この保証金が『名義貸しの謝礼』というカラクリ。

朝鮮総連が正規の手続きを経て建物を使い続けるためには整理回収機構に600億円を全額返済しなければならない。

それなら建物を売却したことにして「代金はまだ完済してもらっていませんという状態を取引相手と維持する」ことによって第三者の介入を防ごうとしたというのが今回の一件で、別に総連が被害者だったという話ではない罠。

とはいえ、一番カネになりそうな中央本部の土地建物を売却したとしても、売却額はせいぜい数十億。
RCCが回収しなければならない600億からすれば、ほんの一部にしか過ぎない。
この方向で差し押さえがバシバシ進み、多少の抵抗や妨害があったにせよ、結果的に拠点を失うこととなる朝鮮総連の、日本での活動は事実上存続不可能なのではないだろうか。
いやこの組織、もともとの支持母体である在日が世代交代し、会員からの会費徴収が困難になった現状では運営できなくなっていたというのが現実。
そんなトコロに公的資金を垂れ流した時点で、回収は不可能だとわかっていたのかも知れない。
そんな組織でも、今回の一連の取り引きへの謝礼金として4億からの現金を用意できるというのだから、世の中どうなっているのだろうか。

ともかく、ついにドラえもん話まで飛び出した光市の母子殺害事件といい、どうしようもない弁護士に下せる社会的制裁が「懲戒請求」ぐらいしか無いというのが、歯痒い朝だった。