初物

6月に開通した、県央道八王子ジャンクション〜入間間を走ってみた。
開通したてとあって、路面は映画カーズの1シーンを思い起こすほど“滑らか”。
トンネル内には排気ガスの付着もまだなくキレイなコンクリの壁面と、LEDのバックライト照明で目に優しく照らされる案内標識が印象的であった。
区間の7割以上がトンネルというだけあって、感想は「トンネル」。
トンネルを抜けると現れる新緑の山々に目を遣る間もなくまたトンネルに入る、というひたすらトンネルの道路は、2輪車にはつらいかもしれない。

そして出口料金所で気付く単位区間あたり料金のバカ高さ。
首都高が700円で、週末2割引の560円。
さらに短区間ならさらに100円引き。
続く中央道が600円の固定料金と来て、八王子料金所から先の30キロちょいの距離で1450円とは、単価1.5倍付けの恐ろしさです。
(そりゃ近隣自治体も開通セレモニーに欠席したくなるわな。)
それでも、その区間に渋滞のない道がないというのも事実。
そういう道路計画によって、少しずつ道路渋滞というのは緩和されていくのでしょう。
(個人的には外環が中央道まで連結してくれたほうが、よっぽど助かるのだが。)

そしてインターを降りた所にはバイオガソリンを売るセルフSS。
早速どんなものか入れてみることにしました。
(いや、普段ハイオクしか入れないから、どう違うって単純比較もないワケなのだが・・・。)
バイオガソリンって、結構臭うんですね。
それが分かっただけでも、入れた甲斐はあろうというものです。
走った感想は、普通。
というか、添加量が少ない上に、運用初期段階ではユーザーからのクレーム対策にオクタン価向上剤をたっぷり入れるのは想定内のこと。
走らせてみてすぐに違いがどうこうというのは、あるワケがないのであります。
これが直接添加方式なら、イソプロピルアルコール(水抜剤の主成分)がメタノールになっただけのことで、水抜剤代わりに入れたとも考えられますが、ETBEに加工されているのでそれもなし。
(水との混和対策は業界側の課題だと思うが。)
ともかくバイオガソリンは、ETBEの独特の臭気がある、と考えておきましょう。

2つの“初物”に、批判的ながらも収穫のあった一日なのでありました。
百聞は一見にしかず、ってヤツなんでしょうね。