丸山珈琲軽井沢店

dubrock2007-09-02


軽井沢警察署脇から長野新幹線を跨ぎ、軽井沢ゴルフ倶楽部を眺めながら軽井沢バイパスに至る通り沿いにあるのが、丸山珈琲軽井沢店。
と、ココまで書いて、ランドマークのほとんどに「軽井沢」とつくのがスゴイ。
ともかく、旧軽井沢から駅前だけに飽き足らず、少し足を伸ばして周辺を散策しようとする時に、ちょうどコーヒーを飲みたい頃に現れるのがこのお店。
敷居は高そうだが、どうせコーヒー一杯で取られても千円だろうと覚悟して入れば、各種ブレンドコーヒーがほとんど525円と標準的な価格なので、非常に助かる。

森に囲まれて隣りには軽井沢ゴルフ倶楽部が垣間見えて、キチンと駐車場が完備された喫茶店ではあるが、街から離れていることは確か。
通りすがりのドロップインがあまり望めない上に、来客が見込めるのは短い夏の週末のみ。
となれば、商売的には大丈夫なのかな、とソッチが気になってしまうのだが、どうやらオーナーの丸山健太郎さんは世界を飛び回る珈琲豆のバイヤーさんらしい。
"丸山珈琲倶楽部"なんてのを主宰して「厳選した豆をお得意様に優先的にご案内」としているあたりからすると、有名な方だと推測できるが正直知らない。

ともかく、頂いた丸山珈琲ブレンド525円也は、さすがに確かに美味かった。
それだけは確かだ。

入口で靴を脱ぐ必要がある。
どうやら宿泊施設を兼ねたペンションのような建物の、1階ラウンジだけを開放して喫茶店としているらしい。
1階の限られたエリアの開放なので、できれば土足のままで入れて欲しかった。
「靴を脱いで上がる喫茶店」では反射的に「高い」と連想してしまう。
店内に冷房はされていない。
来店した日は多少暑かったが、これはせっかく軽井沢に来たのだから、素晴らしいことだと思う。
ただ開け放したドアからハエが数匹入ってしまい、店内を飛んでいたのが残念だった。
「自然のまま」というのは、なかなか難しいものである。
廃材を利用した風のテーブルに、手作り座布団が敷かれた椅子。
この辺りはペンション時代からそのままなのだろうか。
内装はあまり手が加えられていないみたいだが、コーヒーを味わうだけなら問題ない。

店内は禁煙だ。
曰く、「丸山珈琲では店内に漂うコーヒーの香りを大切にしたいため禁煙とさせていただいております」とのこと。
禁煙の喫茶店なんてあるかよ、とむかしなら大騒ぎだったろうが、タバコを吸わなくなった今では非常に有り難い。
それくらい、「珈琲」には自信があるらしい。
それゆえ、「豆」の販売にも力を入れているし、実際豆の購入客が後を絶たない。
コーヒーを味わうことが日課になると、コーヒー豆の消費量というのはなかなかバカにならない。
それゆえ、高いコーヒー豆を買うことには多少否定的でもある。
「高いから」とコーヒーを飲む機会を自粛してしまっては、本末転倒だ。
また、常に安物を飲んでいるからこそ、たまに飲む高級品の良さが分かろうというもの。
これは、ワインにも通じるものがあると思う。
そういうコトにして豆は買わなかったが、軽井沢に来たときには、いやなんとしてももう一度、訪れたい珈琲店だった。

惜しむらくはケーキかなぁ。
「ケーキセット750円」なら、間違いなくオーダーしたのだが。
もしこれを関係者の方が目にしたならば、是非ご検討頂きたい。

MARUYAMA COFFEE web page
http://www.maruyamacoffee.com/