不謹慎ながら

dubrock2007-09-09


台風9号は首都圏を縦断して、集落は孤立し死者まで出したというのに、「華厳の滝が通常の20倍の放水」と聞けば、見に行かずには居られない。
近くの湯西川地区ですら、一時孤立状態だったというのに、だ。

今回の台風で、多摩川に在住のホームレスが多数川に流され、ご丁寧にヘリで救助される騒ぎとなった。
その数30人という。
ホームレスだから死んでもいい、というワケにもいかないので、リアルに流されてしまえば通報もされるし救助もされる。
「オレのことは構わないでくれ」というワケにもいかない。
だからこそこういう時ぐらい、自主的に避難しろよと言いたくなるが、鉄パイプでしっかり土台を組み、高床にされたホームレスのマイホームを見れば、「少々の増水なら大丈夫」と言い出すのもなんとなく分かる。

ただよく考えて欲しい。
ソコは河川敷であって、河川敷とは即ち堤防の内側、増水すれば川となるトコロだ。
世間で言う床下浸水、床上浸水なら水が引けば済むハナシであっても、河川敷では濁流となるのだ。
流されないワケがない。

区が広報車を、国交省がビラを、警察が電話を。
さらに避難所まで開放しても避難に応じず、結果流され、ヘリ7機に地上部隊も出動しての救出作戦。
他の場所で救助要請があっても応じられない状態だったという。

避難に応じないそんなホームレスはいいから、コッチを助けてくれ。
要救助の当事者であれば、口に出すかはともかく、そういう感情を抱くに違いない。
いや、オレなら思う。
また、今回は30人程度だから全員救助できたものの、これが100人、200人となったら、果たして対応出来るのだろうか。

今回の台風首都圏直撃は、2年ぶりという。
地球温暖化による気候の亜熱帯化など、今後集中豪雨の可能性は高まるにせよ、治水による洪水リスクの低減もある。
たまに流されるとはいえ、普通のリーマンでもなかなか持てない大都市圏に、「庭付き一戸建て」がタダで持てるとなれば、今後河川敷への移住とマイホームの建設は続くだろう。

それでいいのか、というハナシ。
雨露を凌ぐ為に、コンクリの護岸に段ボールとブルーシートで小屋を作る。
景観の問題はあるがまあ許容の範囲だろう。
しかし多摩川や荒川のホームレスは…
犬を飼い畑を耕し、もはや「ホームレス」ではない。
というか、集合住宅であれこれ制約されて窮屈な思いをしている庶民より、よっぽど優雅な生活をしているではないか。

水の引いた河川敷に残ったホームレスのマイホームを眺めていて、不謹慎ながら「全部流されれば良かったのに」と思った。
今後の不法占拠を事実上止められないのであれば、定期的にダムでも放流して、小屋など流してしまえばいいのに、と。
不謹慎ながら、不謹慎を承知で、そう思った。

そんなワケで今日のオマケは、聞き覚えのある懐かしのあの着メロ。
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例によってauとSOFTBANKの比較的新しいヤツなら使えるハズ・・・