It's a SONY.

dubrock2007-09-16


ソニー、最先端半導体生産設備を東芝に売却へ
9月15日12時35分配信 ロイター

[東京 15日 ロイター]
ソニー<6758.T>が、ゲーム機「プレイステーション(PS)3」に搭載する高性能半導体などを生産する設備を東芝<6502.T>に売却する見通しとなった。関係筋が15日、両社が交渉に入ったことを明らかにした。ソニーは、半導体事業の選択と集中を進めており、巨額資金を要する最先端分野の半導体生産から撤退する。
 売却対象は、半導体製造子会社であるソニーセミコンダクタ九州の長崎テクノロジーセンター(長崎県諫早市)にある生産設備。同センターでは、PS3の頭脳であるMPU(超小型演算処理装置)「セル」やゲーム機向けの画像処理LSI(大規模集積回路)などを生産している。セルは、ソニー東芝、米IBMが共同開発し、ソニーが自前生産のため約2000億円を投じた。
 ソニー東芝は今後、設備の譲渡価格などの詳細を詰める。ソニーは、設備の売却後、東芝側にこれらの半導体の生産を委託し、PS3用に調達する。セルは現在、回路線幅が65ナノ(ナノは10億分の1)メートルの微細加工技術を用いて生産されている。ソニーは今年2月、次世代の45ナノ技術に進む時は、外部への生産委託も検討するとしていた。ソニー半導体分野ではデジタルカメラなどに用いられる画像センサーといった音響・映像向けを強化する。東芝ソニーの設備を取得することでシステムLSI事業を拡大する。
東芝半導体生産でサムスンと対決するのは、宿命なんでしょうかね。
相手は「半国営」とも言われるくらい、特に資金面で国の全面支援を受けているのですが、東芝に勝ち目はあるのでしょうか。
そも2000億も投じた工場が、「たかがゲーム機」の売れ行き次第なのですから、たかがゲーム機されどゲーム機、侮れないものです。
そのゲーム機、「次世代ゲーム機」として注目されたPS3、Xbox、Wiiの販売は

で、これを書いている時点ではPS3だけ取り残されたカンジ。
ところが去年(2006年)末のデータでは

とXboxの一人勝ちだったのだから、Wiiが追い上げたというコトだろうか。
次世代ゲーム機は「独創的なコントローラ」に軍配かと思いきや、たしかXboxはトラブルが多発したんぢゃなかったっけ。
Microsoftのアシストもあったんだよな。
とにもかくにも「ゲーム機」なのだから、売れるかどうかはグラフィックの処理能力とかよりも「どう遊べるか」であって、いずれにしてもPS3はコケた。
これだけは間違いない。

携帯音楽プレーヤーの世界ではウォークマンかiPodか、なんて言われるけど、これもiPodの勝ちなんやろな。
iPhoneとか見ていると、なんかそんな気がしてきます。

前置きが長くなりましたが、そんな劣勢が続くSONYのニッケル水素電池専用充電器のハナシ。
とはいえ、SONYのニッケル水素電池CycleEnergyは三洋eneloopのOEM製品ぢゃねえか、なのですが、取り上げたいのは「ニッケル水素電池」ではなくて「ニッケル水素電池専用充電器」の方。
というのも、ワタシがガキの頃はほとんど見なかった単4形が最近では多用されていて、どうせ充電式のニッケル水素電池買うなら、充電器は単3も単4も使えたほうがいい。
なのに、SONYの充電器のみが、妙に安いのです。

単3と単4では電圧は同じだが、寸法が違う。
だから双方を充電するには、それぞれのスロットを設ける設計が普通なのですが、この妙に安いSONY製だけは単3と単4でスロットを共有している。
電圧が同じなのだから、スロットへの装着さえ出来れば機構を共有した方がコストは安くつくのだが、ではどうやって寸法の違う両者を一つのスロットで賄ったのだろうか。
他社はそれぞれにスロットを用意しているというのに、である。
それだけが知りたくて、ニッケル水素電池専用充電器「BCG-34HTD2K」(写真)を買ってみた。

結論から言えば「コロンブスの卵」であって、「ああ、そうなるのね」というシロモノだったのだが、コレをデザインしたヒトはスバラシイ。
で、iPhoneみたいな斬新なアイデアは浮かばなかったにしろ、「携帯音楽プレーヤー」としてウォークマンを生み出したSONYのこういうトコロ、やっぱりスゴイなあと思うのです。
充電器でシェア取れても、ねぇ・・・なんだろうけど、そんなコト言わずにSONYさんこれからも頑張ってください。
応援しています。