To All Smokers.

dubrock2007-09-21


首都圏を中心に「歩行中禁煙」を掲げる自治体や商店街は年々増加し、歩きタバコ常習者がタクシーに緊急避難するケースも増えているそうだ。
若者の歩きタバコが槍玉に挙げられているが、これも元を辿ればそんなオトナを真似した結果。
そもそも「歩きタバコ」がマナー違反だなんて、ついこの間まで言われるコトなどなかった新常識だ。
タバコを吸うことを目的の大半に乗り込まれたタクシーはたまったものではない。
なにせ、サラリーマン3人が乗り込むと同時にタバコに火をつけるのである。
だから、来年からの「首都圏タクシー全面禁煙化」は愛煙家にとって一大事、なのであるが、一番困っているのは当のタクシー運転手であるというのがなんとも面白い。
車内で吸えず、客待ちをする繁華街では外に出ても吸えない、となれば、もはや禁煙するしか方法はないだろう。
「タクシー乗務員の受動喫煙による健康被害」なんてのは、スローガンに過ぎないのだ。

そんなの客の居ない車内で吸えばいいぢゃん、と言われそうだが、ところがどっこい「禁煙」と書かれたタクシーがタバコ臭いと、これまた一発でクレームを受けるというから逃げ場がない。
先日、久しぶりにゲームセンターへ出掛けたのだが、驚いたのは帰途での服に染み付いたタバコ臭さ。
愛煙家からすれば嫌がらせではないか、少し神経質なのではないかと思われる、非喫煙者のタバコの煙への反応も、非喫煙者からすれば「これほど臭いものはない」くらいの悪臭。
「ゲームセンター」なんて場所に出掛けて行って、隣りの客のタバコに文句を言うような無粋ではないが、かなり幼い子供連れの多いことにも問題を感じる。
まあ、そんな子連れの親に限ってタバコをスパスパ、なんだから、その子供はココに連れて来られなくてもどっちみち受動喫煙に晒されているワケで、ソレをココでどうこういうハナシでもない。

タバコ屋さんの前で眺めていれば、思うのは女性と中学生の購入の多さ。
別に中学生の喫煙なんて20年前のワタシの頃からあったワケで、珍しくもなんともないが、昔中学生がタバコを買うと言えば、町外れのタバコ屋に出向いていってコッソリ買うものだった。
それが街場のタバコ屋で堂々と買うようになった、というのが今風で、その仕草に一抹の「叱られたさ」を感じてしまうのはワタシだけだろうか。
親からの愛情に飢え、「叱られたい」衝動からタバコを吸う、また買う、という行動に走る。
これがジャリの喫煙の原動力ではないだろうか。

ヨソのガキがタバコを買おうが、吸おうが、知ったこっちゃないんだけどね。ww

ともかく昨今の禁煙ブームにおいて、タバコの売上の一翼を担っているのが中学生。
タバコ自販機への年齢認証装置取り付けが遅々として進まないのは、販売店の費用負担にあると言われているが、リアルに年齢認証してしまって一番困るのはタバコ会社なのかもしれないと、そう思ってしまうくらいによく買っている。
そんな中学生の喫煙マナーの悪さには閉口する。
とはいえ、喫煙場所で堂々と吸うわけにはいかないのだからそれも致し方ないのだが、ここでも叱られたい症候群からこれ見よがしにポイ捨てしてしまうから始末が悪い。

ちなみに、「歩行中禁煙」であっても、自動車の車内では吸える。
ソコから、バイクに乗車中の喫煙も「御咎めなし」らしい。
最近では灰皿を装着したオートバイも多い。
なんか意味のない気がするが、法律とはそういうことらしい。
昨日施行された改正道路交通法で、酒類提供者も処罰できるようになったとはいえ、実際の立件は難しいと言われているのと同じことだ。

都内の法人タクシーが全面禁煙化というコトで、個人タクシー組合も組合員に禁煙化への協力を要請しているという。
個人タクシーはそれぞれが個人経営なので、実際に禁煙にするかどうかはそれぞれの判断による。
これまで「禁煙車」が顧客への付加価値サービスであったものが、これからは「喫煙車」が付加価値サービスになる。
そういう変化が、なんとも面白い。

ちなみに、某A大学校の学生は、制服を着用しての歩きタバコが禁止されている。
なので、タバコを吸いたくなると喫茶店に入るワケだが、こういう紳士的な振る舞いが、これからのスモーカーには求められているのではないだろうか。
もっとも、せっかく入った喫茶店がスタバでは、そのタバコも吸えないのであるが。
禁煙の喫茶店て。