あっちゃ〜

dubrock2007-09-30


30年ぶりに富士スピードウェイで開催されたF1グランプリ。
突貫工事がたたり、決勝前日の土曜日にはシャトルバスルートの道路が陥没。
公共の交通機関であろうがマイカー利用であろうが、会場への入場はシャトルバスオンリーとしておいて、そのシャトルバスが運行遅延してサーキットに4時間取り残された人がいたとは、なんともかわいそうなハナシではないでしょうか。

そして決勝当日も雨。
それも気の毒になるくらいの大雨。
スタートからペースカーが先導を続け、燃料を少なめに積んだフェラーリ勢など、レースが開始される前にピットインするという珍しい展開。
チーム戦略とかマニアックな部分を観るファンならそれも面白いでしょうが、イケメンのドライバー観たさに会場に赴いたミーハーな観客にとっては、拷問みたいなもんではないでしょうか。
カッパを羽織って寒さに耐えながら、傘の隙間から垣間見るF1観戦。
そんなのカネ払って観るレベルぢゃないですね。
それでも集めた観客の手前、無理目な状況からレースは開始され、水煙の中でクラッシュが多発する2時間のレースは行われた。
こんな状況で走らさされるドライバーもたまったもんではないでしょう。
こういう時には必ずでてくる近藤マッチと、映画の宣伝がしたいのかポジションの中途半端なキムタクと相まって、ダダスベリのF1日本GPは終わったワケです。

日本一利益を上げている「天下の」トヨタが参戦したからには、日本GPはホンダがやってる鈴鹿ではなく、富士でやってもらわなければ困る。
そういうメンツ論も分かるし、ちと価格帯の高い観戦チケットだって、多少売れ残り感はあるものの、それでも買うヒトがあんなに居たのだから、「法外」とか言うつもりもない。
それにフジテレビが乗っかって、カローラのCMやってるキムタクを使った宣伝を行うのも至極当然の成り行き。
(映画を中途半端にプッシュする姿勢はどうかと思うが。)
ただ、20年ぶりのF1開催の為に巨費を投じて改装したのであれば、駐車場ぐらいなんとかできないものだろうか。
周辺道路の渋滞とか言ったトコロで、車好きが集まる自動車レースから、マイカーを排除してどうするというハナシ。
どうせドコに行ったって「行楽帰りは渋滞するもん」が当たり前の日本人なら、少々富士の裾野で行列になろうとも文句は言わないと思うのだ。

「車で移動」が基本のワタシからすれば、たとえタダ券もらったとしても、この雨の中シャトルバスに揺られてF1観戦はご免被りたい。
公共の交通機関なら尚更、すし詰めのシャトルバスを降りても家路まで込み合った状況は続く。
秋雨に濡れた寒さを堪えながら、そんな帰路など考えただけでもおぞましい。
今日あの水煙の中観戦をした人たちが、今ごろまだ帰りの新幹線に揺られているんだろうなぁと考えると、興行主の配慮のなさに、この殿様商売はいつまで続くものかと思ってしまうのです。
ほぼ煮詰まったマシン開発は重箱の隅をつつくような空力特性の改良に終始し、イタリアGPではフェラーリ、ドイツGPではBMWメルセデスが活躍する、いや"活躍してもらわなければ困る"F1サーカス。
そういう空気が読めない日本企業は排除されてしまう現代のF1を象徴するかのような雨の中をレースを観ていて、そんなコトを考えていた一日でした。

そんなコト続けていると、VICICみたいに参加者からも総スカンくらうぞ。www