Nobel prize

dubrock2007-10-14


今年のノーベル平和賞が、アメリカの前副大統領アル・ゴア氏に贈られることになった。
ガキの頃、すごくいいアイディアが浮かぶと「ノーベル賞ものだね」とよく茶化していたが、そのノーベル賞が何たるかを知ったのはかなり後になる。
しかも、これを授賞すると日本円で2億円近い賞金が出るというのを知ったのは、つい最近のコトだ。

フィールズ賞アカデミー賞など世の中には色々な「賞」があるが、自分の財産を元に基金を設立し、それぞれの分野で功績のあった人なり団体に、自分の名前を冠した賞を勝手に贈ってしまおうというのだから、見方によっては非常に厚かましいハナシではある。
しかしながらちょっとした金額の賞金が付くとなれば、厚かましいなんて言わずに有り難く頂戴しておくに超したコトはないと思う。

ただ、ゴアさんてアメリカの副大統領まで務めた人なのだから、研究費捻出にヒイヒイ言ってる科学者や、様々な圧力や逆境の中で活動している平和活動家を思うと、なんかもう少し別にこの賞を贈るべき人がいたのではないかと思う。
だいたい地球温暖化防止の啓蒙活動でノーベル平和賞て、その選考理由を何度読んでも風が吹くと桶屋が儲かるみたいなハナシではないだろうか。
しかもその主たる活動である映画が、政治利用しているとか、科学的に証明された根拠がないと騒がれていれば尚更だ。

ゴアさんと言えば、ご子息がスピード違反で検挙されたハナシを思い出す。
愛車プリウスで高速道路を時速110マイル、約176キロで走行して捕まったというハナシで、このニュースを聞いた市民の感想が「ハイブリッド車は意外に早い」という方向に向かったというハナシだ。
これをハイブリッド車の周知と普及と捕らえれば、親子二代で地球温暖化防止の啓蒙活動をしていたコトになるが、実際のトコロはただのスピード狂だったに違いない。

バカ息子と言えばNEC会長のご子息が横領で捕まったらしい。
このご子息以前電通にいた時も、顧客の広告料3億円をポッケしてクビになった前科があるらしく、手癖の悪さは筋金入りらしい。
今回も5千万近い横領というコトで、スケールの大きさには大物の片鱗が見え隠れしないでもないが、使い道が愛人囲ってパァーッと、ではただのバカヤロウだ。

大人物の息子もまた大人物、とは必ずしもならない時代に、政治家の世襲を容易にする資金管理団体の継承には相続税が掛からない仕組みがある。
「安倍シンゾーの本当の退陣理由はこれだ」とする向きもあるが、現状では国税も黙認だろう。
ただ、「次回からはこの様なコトのなき様、法制化をする所存で…」と言わせる為には、しつこく追求するプロセスが必要となるのだが、コレを追求するべき民主党議員もまた世襲を目論んでいるから絶望的だ。

結局カネは、権力に吸い寄せられ、カネのあるトコロに集まる習性があるという、そういう当たり前のハナシ。
当たり前のハナシなんだけど、
ノーベル賞、お前もか、
って、ね。