タンカーに給油してどうすんのww

dubrock2007-10-16


民主党が「反対」を公約にして選挙に大勝し、時限立法の期限を延長できそうにならなくなったコトが、安倍シンゾーの退陣理由ともされているテロ対策特別措置法。
直前にノコノコとアメリカまで行って、おそらくは「政治生命を賭けても措置法の延長を約束する」くらいのカッコはつけてきたろうコトは容易に想像が付くので、その事前協議にすら応じてもらえなければ、総理大臣なんか辞めたくなっちゃっても仕方がないかもしれない。
なにせ労せずして国会議員を世襲し、順番を待つことも、ライバルを蹴落とすことも蹴落とされることもなく、すんなりと内閣総理大臣のポストに収まったボンボンなのだから、執着というものもなくて当然なのだから。

コレが受けたとは思えないし、アレコレ打ち出した選挙公約の、そのどれもが評価されて票に結びついたとも思えないが、ナニが理由で勝てたのか分からない民主党としては、とりあえずこの選挙公約「テロ対策特別措置法の期限延長に反対」については、ポジションをキープするしかないだろう。
しかしながら、「それでは民主党が考える国際貢献とは何か?」と問われて、ISAFと答えてしまう小沢一郎の南瓜頭ぶりには呆れてしまう。
強面の風貌とハッタリの効いた肩書きに似合わないあまりの南瓜ぶりに、思わずサラリーマン時代に長年上司だったある人を思い出した。
あの人も「喋らなければ・・・」と散々陰口を叩かれていたものだった。
どうせ自分が行くコトはないだろうからとテキトーなコト言っているのか、それともどうせ政権を執るコトなどないだろうからとタカを括っているのか、後者であれば日本共産党のソレの方が、よっぽど良く出来ている。

ともかく、国連でも評価されていると自民党が語気を強める自衛隊の活動ではあるが、詳しくハナシを聞けばその777回にも及ぶ給油活動のうち、量としての半分は米軍の補給艦(タンカー)に給油されたものとなれば、件の国連決議にロシアが反発するのも分かる。
というか、要請をすれば費用日本持ちでタンカーを満タンにしてくれるのだから、作戦活動している米軍にしてみればこれほど有り難いものはない。
タンカーに給油するのであれば、そのタンカーか給油する艦船に直接給油すればいいワケで、双方のタンカーがピストン輸送で港と現地を往復するのがシンプルである。
それをわざわざタンカーに給油したというコトは、米軍側に転用の意図はミエミエで、それを日本側もある程度は承知の上で、時価100億円以上もの重油をデリバリーしたコトになる。
その部分をつく民主党の狙いは悪くはないが、相手が米軍では証拠は出てこないだろう。
というか、出てきてしまっては米軍の威信に関わる。
なので民主党の追及はココまでというコトになってしまう。

使途を明確にして、二次給油先まで把握して・・・と苦しい条件を付けてまで、米軍タンカーへの給油を継続しようとするテロ対策新法。
アメリカにとっての日本とは、所詮そんな程度の存在なのだろうか。