リアル斉藤さん

dubrock2008-01-26


久し振りに観ちゃんが主演のドラマが話題になっている。
周囲に流されず正論を押し通す姿勢に「共感した」という賛辞は多く、おそらく物語も反発していた高校生が心を開く結末が待っているのだろうが…
このハナシに団塊世代が特に強く共感するのは、それが常日頃「そうしてみたい」と思い描いているコトであり、また若い世代にそうあってほしいと願っているコトだからなのだろうが、それがまた「テレビの中での出来事である」という重要なファクターも見逃してはならない。

現実社会にあんなヤツ居たら…
しかもミムラ演じる「真野さん」の立場だったら…

一応ドラマの設定では、「真野さん」は自分の日和見主義な生き方に自己嫌悪し、「自分」を押し通す「斉藤さん」に惹かれるというか、憧れるというか、そんな役どころらしいが、日和見主義な生き方ってそんなに悪いコトだろうか。

なんて昼間の再放送をチョコっと観ただけでこんなコトを書くにはワケがある。
現実社会で「あんなヤツ」が身近に居たのだ。
しかも名前が「斉藤」だったのが妙に笑える。
ちなみに「居た」と過去形になっているのは、色々あって大分前に音信不通になってそれっきりだから。

こちらの「リアル斉藤さん」は残念ながら男であり、もし彼が観月ありさのような容姿をしていたなら、あの様な言動もまた許されたものになっていたかもしれないのだが、現実社会の「リアル斉藤さん」は「友達」という部分を差し引いてもとても許容できるものではなかった。
「個性的だ」「彼はそういう人だから」といくら弁護したトコロで、正論と言えども押し通せばやっぱり面識のない世の人からは反感を買う。
そんな時に、「日和見主義」でナニが悪いだろうか。
いや「日和見主義」こそ社会を円滑にする潤滑油のようなものであり、古来日本人が持っている「和」の精神であって、恥じることなど一つもないのだ。
日和見主義の自己弁護をしておこう。

実際あんな協調性のないヤツらが蔓延したらそれこそ大変なことになるなと思いながら、「リアル斉藤さん」は今ナニをしているだろうかと思いを巡らせる。
ウワサをすれば何とやらで、あしたの朝あたりに突然現れそうなので、このハナシこのくらいにしておこう。