パッチ

「今年はもう、パッチ穿いたんですか?」
大阪からの転勤族にそう聞かれたので、「パッチ」は大阪では標準的なコトバらしい。
これが東京育ちの30代女性に通じない。
「下ズボン」「ズボン下」「モモヒキ」「パッチ」、何を言っても通用しないのである。
「伊達の薄着」とか「江戸っこのやせ我慢」とかいうコトバがあるが、年寄りはともかく若い人の間にはアンダーウエアとしてズボンの下にもう一枚穿く、という習慣があまりないのではないだろうか。
しかし学生ズボンの下にジャージは穿く。
それなら、「ズボンの下に穿く専用の下着」を身に付けたほうが、ウエスト周りもダブつかずによっぽど合理的に思えるのだが、そうはならないらしい。

ソコへ行くと、ユニクロのインナータイツは「モモヒキ」を「恥ずかしいもの」ではなくした。
この功績は大きいだろう。
「スパッツ」「タイツ」「インナータイツ」、言い方は様々だが要は「モモヒキ」のコト。
ちなみに「パッチ」は、「夏場にアウターへの汗の染み出しを防ぐ薄手のもの」で、別名「ステテコ」とワタシの中では理解しているのだが、世間ではどうなのだろうか。

防寒対策で侮れないのが薄手のタートルネック、いわゆる「トックリ」のセーターだろう。
ガキの頃はこの「首にまとわり付く」カンジがなんともイヤで、こんなのを着るなんて考えられなかったのだが、「ノーネクタイでもソコソコフォーマルな場まで通用するから絶対必要」と勧められて、仕方なく着ているうちに慣れてしまって、気付いたら「暖かくてお気に入り」となってしまった。
首周りを暖かくしておくと、そんなに厚着をしなくても済むというのも、お気に入りの理由だろう。
ちなみに色は「絶対に黒」だそうだ。

このタートルにジーンズという組み合わせなら、「カジュアルでありながらネクタイ着用のレストランにも対応できる」らしい。
ジーンズと言えばリーバイス
リーバイスの501は若い頃「宗教的」に信仰していたアイテムであるが、そのリーバイスから2月下旬に新商品「PLAY HARD」 というシリーズが出るらしい。
なんでも「最も硬派な野性的加工のジーンズ」というコトで、コイツにタートル着てジャケットを羽織れば、いわゆる「ちょい悪オヤジ」になれるかもしれない。

3月になれば「春物」を要求されるご時世だから、早めに店頭に並んで欲しいものだが、このジーンズに合う「春らしいコーディネート」ってどういうのだろうか。