親不知抜いた

dubrock2008-03-06


最近の麻酔薬というのは素晴らしいもので、まさに「スグ効く、よく効く」
「それでは、抜きますか」
と始められた親不知の抜歯は、やってる本人が拍子抜けするほど痛みのないものだった。

開始早々特殊工具で掴まれた歯が砕ける。
「バキッ!」
とものすごい音がしたのだが、麻酔はさっきしたばかりなのになんともないのである。

これは施術前に言われたコトなのだが、虫歯によって歯がもろくなっているので、「抜くために掴んだ際砕けるか否か」、それだけが問題だった。
が、祈り虚しく砕けた。
砕けてしまった。

口の中の出来事なので、身近であるのに詳細は分からない。
分からないながらも、「あまり思わしくないのではないか」というコトは容易に察しがついた。
掴むトコロ掴むトコロバキバキと砕けながら、作業は一時間続いた。

そして、特殊工具が「硬いトコロ」を掴んだ感触があった。
揺すられるたびに、ミシミシと音がする。
センセーにも安堵の声が出る。
そして程なく、問題の歯は抜けた。

奥歯に挟んだ脱脂綿に血がにじむので、出血しているのは分かる。
しかし、舌先まで痺れているので、痛みはこの段階でも「全くない」
痛み止めのクスリとともに、今日は酒と女、いや「酒と風呂」はお休みするよう言われる。

帰宅したあたりで、舌先に感覚が戻って来た。
麻酔が切れてきたのだ。
たった3錠しか貰えなかった痛み止めを温存したいトコロだが、この痛みはヤバいカンジがする。

まだ麻酔が完全に切れる前に、とりあえず1錠飲む。
「食事は1時間後」
なんて言われたが、喉の奥に「血の味」がしているので、とても食べる気にはならない。

しかし甘かった。
およそ3時間、悶絶した
悶え苦しんだ。

そして今、まだ出血を感じるものの、ようやくブログを書けるほどに平静を取り戻した。
「記念に」と抜いた歯を持ち帰ったコトを思い出す。

抜いた親不知、誰か要らんか?w