鳴きのタイミング

dubrock2008-03-19


幸運なことに招待状が届いたので、試写会に行ってきた。
今の時期に映画と言えば、「ライラ〜」とか「犬の十戒」なんだろうけど、今回観た映画は竹野内豊主演の「あの空をおぼえてる」。
招待状が届いた時には聞いたコトもないタイトルだったが、平井堅の新曲「いつか離れる日が来ても」が主題歌というコトで、そっちのほうで知ったヒトも多いのではないだろうか。

ストーリーは…
特に何の予習もなく観られるもの、というか、予備知識なく観たほうが楽しめそうな映画なので、「これから観よう」というヒトは今すぐ情報収集を止めて、このページも閉じてしまったほうがイイ。
つまり特段のサプライズもなく、淡々と物語は進行するというコトだ。

ココから先は「ページを閉じなかったヒト」の為に敢えて書く。
映画7年ぶりの竹野内、共演の水野美紀、子役、そして犬。
ストーリーも申し分ない。

なのに…

「なのに」だ。
安っぽいCGと稚拙な編集の導入部が、全てを台無しにしている。
監督は何故あのシーンを、本編冒頭に持ってきたのだろうか。
冒頭は「洞窟のシーン」か、「サングラスに映り込むトラックのシーン」で良かった。
それをあんな…
もうそればかり気になって、「泣く」どころのハナシで無くなってしまった。

それから、せっかく良い出来だった平井堅の主題歌が、エンディングで流れるのみってどうだろうか。
コレは物語が一番盛り上がるクライマックス、「さあココで泣いて下さい」というトコロで流してこそ意味がある。
なので泣きドコロが掴めず、「あと何分あるんだろう」とそればかり気にした2時間だった。
(まあそれでも泣いてたヒトが多かったけどね。)

そんなワケで、せっかくご招待頂いたにもかかわらず、全く褒める気になれなかったこの作品。
どんなに優れたストーリーでも、監督次第で駄作になってしまうという良い見本ではないだろうか。
もったいない。
一言言わせて貰うなら、「ヘボ監督」。
そんな映画だった。

あと、「神様の髪の色は金色」って、意味分かるヒト居る?w