英国大使館に潜入

dubrock2008-03-27


今回のミッションは「駐日英国大使館へ潜入せよ」。
って、いくらジェームス・ボンドの国だからって、ソレはまずくないかい!?
なんだけど、潜入対象は正確には「駐日英国大使館 大使公邸」。
でも「大使館」と「大使公邸」って、同じモノではないだろうか。
ともかく、指定された営団地下鉄半蔵門線半蔵門駅へと向かったワケであるが・・・

今回ご招待頂いたのは、「UK-Japan 2008トーク・イベント with マイケル・ジョンソン」。
例の「UK-Japan 2008」のイベントの一つであり、「マイケル・ジョンソン」は、かの有名なアメリカ最高峰のプロバスケットボールリーグ「NBA」の英雄「マジック・ジョンソン」とは、あんまり関係がないらしい。
マイケル・ジョンソン氏とは、UK-Japan 2008のロゴ(コレ↓)

UK-JAPAN 2008公式ロゴ
をデザインしたグラフィック・デザイナーのコト。

マイケル・ジョンソン
そう、このオッサンだ。

トーク・イベントでは、UK-Japan 2008ロゴ・デザインにまつわるエピソードや、ジョンソン氏が設立したデザイン会社のジョンソン・バンクスによるプロジェクトを紹介しながら、英国のクリエイティビティの面白さや、ビジネスを成功へと導くデザイン力などについて、ジョンソン氏に語ってもらいます。
というコトだから、まあ「面白そう」ではないだろうか。
(たぶんハナシの半分も分からないだろうけどサ。)

そんなワケで、イベントはともかく「イギリスの大使公邸ってどうよ?」という興味だけで、指定された営団地下鉄半蔵門線半蔵門駅3番地上出口へと、のこのこ現れた次第なのである。

3番出口
ちなみに大使館を含む在外公館は、国際法外交関係に関するウィーン条約)において外交特権を有し、その敷地は不可侵とされ、派遣された国の官憲は同意なしに立ち入ることが出来ないとされている。
つまりこの敷地内というのは、日本であって日本に非ず、イギリスの国内法が適用される「外国」なのである。

フェンス越し
フェンス一枚で「外国」というと「横田」などの米軍基地が最初に思い浮かぶが、赤坂界隈には驚くほどたくさんの「外国」が点在する。
また接受国(この場合「日本」)は、

私人による公館への侵入・破壊及び、公館の安寧・威厳の侵害を防止するために、適当なすべての措置をとる特別の義務を負っている
というコトなので、周辺にポリが常駐しているのはそういうワケなのである。

警護の官憲
(「無駄な税金使いやがって」とか言ってはいけないのだ。)

厳重なセキュリティチェックをくぐり抜け、難なく内部へと潜入する。

入口
日本で「大使館」というものを維持運営するには、最低でも年1億円は必要であり、また「大使館」はその国を代表する機関でもあるので、ある程度のハッタリが必要だったりする。
(そうもいかなくて「民家」を改装した程度の大使館の国もあるが、ソレと日本国外務省の使途不明、かつ高額の「機密費問題」とは、また別のハナシという気もする。)
そんなワケで、英国を代表する「駐日英国大使館」の中はというと・・・

内部へ
ココが「半蔵門」であるコトを忘れてしまうほど、「閑静」という言葉がよく似合う佇まい。
そんな敷地にデーンと構える「大使公邸」は、エントランスに女王の肖像とか飾られていて、

エントランス
1階部分がレセプションスペースとして使われているが、2階は文字通り「大使の居住エリア」なんだとか。

ホール
豪華なシャンデリアがぶら下がるホールも、それはそれはたいそうなものなのだが、最近流行りの、ハリボテで造られたゲストハウスで見慣れてしまっているので、これは「想定の範囲内」。
そんなものは誰にでも書けるので、今回は階段下を奥深く進んだトコロにある「トイレ」に潜入してみようと思う。
「トイレはホントにココでいいのか?」と疑いたくなるくらい重厚な扉を開けると、センサーで自動点灯する照明。

洗面台
一見ゴルフ場のトイレにも似た雰囲気だが、「蛇口」に歴史が感じられる。
「昭和レトロ」とかいう次元ではない。
これは「骨董」、いや「美術品」のカテゴリに入るものだろう。
「GENTLEMAN」という表示があったのだが、予想に反して個室のみ。
男性用トイレにお決まりの、「立って小用を足す」タイプのものは見当たらなかった。
また、アメリカンスタイルでは個室の仕切りが「申し訳」程度で、「お隣りさん丸見え」な展開をよく見かけるが、重厚なドアで密室に篭れるのが「英国風」のようだ。
そんな重厚なドアを開けると・・・

ハイテク便座
かの「マドンナ」をして、「なんで日本の便座はこんなにハイテクなの?」と言わしめた、「ヒトを感知して自動で開くハイテク便座」がお出迎えなのである。
ハイテクだけではない。
その便座は、ハートマン軍曹よろしく「マリア様が垂れたくなるくらい」磨きこまれていた。
そんなワケで、いつまでもトイレでカメラとかいじっていると捕まるご時世なので、潜入捜査はこの辺で切り上げるコトにする。
肝心の「UK-Japan 2008トーク・イベント with マイケル・ジョンソン」については、また次回。

ちなみに日仏の修好通商条約締結(1858年)からも150年というコトで、日本が仏政府観光局などと繰り広げるキャンペーン「日本、フランス、こうゆう関係。」の「2008年度フランス広報大使」には、華道家のカリー、假屋崎省吾さんと、キャスターの滝クリ滝川クリステルさんが選ばれた。
UK-Japan 2008は、誰にする?

<滝川クリステル>いきなりキスされちゃった! フランス広報大使就任式