たいしたもんだ

dubrock2008-04-08


新聞広告で興味を持ち、4月から始めてみようと思ったのがこの、NHKのラジオ英語講座「リトル・チャロ カラダにしみこむ英会話」だ。
http://www.nhk.or.jp/charo/
それで、早速テキストを買いに書店へ。
古本屋がデフォルトなので、久々に入る街の本屋さんが妙に懐かしく、店内を2周ほどしたが「NHKテキストのコーナー」が見つからない。
街の本屋が斜陽なら、NHKラジオ講座はもうどっぷり日の暮れたような存在になってしまったのか、新年度と言えども取り寄せなければ手に入らないくらいの「死に商品」なのか、とにかく30過ぎのオッサンが「チャロ、ありますか?」ってのも恥ずかしいので、諦めて帰りかけたその時、それはレジ前のべスポジに鎮座していた。
今でも新年度だからと一念発起するヒトは、ワタシだけではなかったのだ。
こんなに目立つ場所に置かれていたのに見つけられず、血相変えて店内を徘徊していたなんて悟られないように、「(目ぼしいものがないので、)とりあえずこれだけ買って帰るか」という顔でレジに差し出したが、きっとレジのオバチャンは気付いていたに違いない。

ともかく、テキストは入手した。
次は番組の録音だ。
ラジオ講座の録音といえばカセットテープが定番。
15分の番組なら90分テープを用意して、A面に月、火、水、B面に木、金、土と録ると、巻き戻さなくてもちょうどスタート位置に戻ってくる。
これを、翌週の放送に間に合うように聴いていくのが「オレ流」だったのだが、(ちなみに20分の番組なら、もちろん120分テープを用意する。)デジタルの時代だけにウチのラジカセから「カセットテープ」は姿を消していて、変わりに「MD」なるものが装備されていた。
仕方がないので録音用MDを買いに行ったのだが、録音時間が74分と80分ってどうよ?
土曜日の放送が入りきらないじゃないか。
どうせ「録音用MD5枚組」を買うのだから、土曜日は別のMDに録ればいいだけのハナシなのだが、「1週間で一枚」にならないのが気に入らない。
そんな、「どうでもいいトコロ」を気にしながら、タイマー録音をセット。
これをセットした時点で、「聴いた気になっている」のがなんとも不思議だ。

そして事件は水曜日に起こった。
時間が空いたので真新しいテキストを取り出し、録り貯めた月、火の放送分でも聴こうかとMDを再生してみると・・・
あろうことか録音に失敗しているではありませんか。
もうね、新年度新規開講の第一回目の放送を「聞き逃した」というのは、もうそれだけで1年を棒に振ったような落胆なのですよ。
もうだめだと。
一回目も聴いてないのに、水曜日の第三回目から聴けるかよ、と。
そんな失意のどん底でテキストを眺めていると、なんと日曜日の午後10:20から、1週間分の再放送があるではありませんか。

これで第一回目が聴ける。

もうそれだけでやる気がムクムクと湧いてきて、水曜日からのタイマー録音を再設定した次第なのです。
そしてその、日曜日の1週間分の再放送を月曜日に聴いていて気になったのが、「ホームページとの連動」というコトバ。
「番組ホームページでは、ミニテスト、出席簿や成績表を用意している」とのコトなので、興味本位で開けてみると・・・
リトル・チャロ公式サイト
https://cgi2.nhk.or.jp/charo/php/index.cgi
には、なんとラジオ放送のストリーミングが。
なんだよ、放送録音しなくても、2週間分がいつでも聴き返せるようになってるじゃんかよ。 _| ̄|○

そんなワケで、今晩録る予定だった「月曜日の放送」まで聴けてしまって、せっかく買ったMDまで無駄になってしまった次第なのだが、せっかくなのでMDの録音だけは続けた方がいいのだろうかと、今そればかり考えている。
どうせ聴かない。
しかし、何かの機会に必要になるかもしれない。
いや、「第1話」から揃っていれば価値がある。
そんな葛藤の中で、「ラジオ放送のネット再配信がリアルタイムで行なわれていて、しかもそれをカンタンに聴くことができる」という時代の変化を感じながら、その時代の変化にしっかり対応しちゃっているNHKってたいしたもんだと、そんなコトを考えていた。
(「ビジネス英語」とかも聴けるのね。)

第一週を終えて、「内容が些か平易すぎないか?」という疑問が残るのだが、この番組のターゲットってどういうヒトを想定しているのだろうか。
ソコが曖昧な気もするが、チャロ役の純名りさに免じてこれからの推移を見ていくコトにしよう。
(まだ始まったばかりやしね。)
こういう部分と地震速報あたりに、NHKの存在意義って見出せるんじゃないだろうか。
なんてね。

まだサイトで第一話から聴けるので、聞き逃して乗り遅れたと諦めていた方は、是非。