「スパイダーウイックの謎」試写会

dubrock2008-04-09


幸運なことに招待状が届いたので、試写会に行ってきた。
今回観た映画は、「スパイダーウイックの謎」。
まあ、春休みだし、「妖精」とか、「魔法」とか、いわゆるハリーポッターな映画も面白いんじゃないかと出掛けて行った次第であるが・・・

いつになく子供が多いので、今が「春休み」であるコトを実感する。
それもまあ、映画が映画だけに至極当然の成り行きと言える。
とはいえ、本編上映中にウルサくて、物語に入り込めなかったらイヤやなと、それだけが気がかりだったのだが、予想に反して映画は殊のほか面白く、ジャリどもが気にならないくらいのめり込めるものであった。
また1時間30分程度に編集された本編は小気味よく展開し、ジャリどもに飽きるヒマを与えないものでもあった。

このテの映画で、事前に「妖精が出てくるハナシ」と分かっているのに、なかなか肝心の妖精が姿を現さずイライラさせられるコトは多いが、本作では導入部のかなり早い段階で彼らが姿を現す。
そして、「ありえねー」というコトもなく、いかにも「ありそうなハナシ」としてストーリーが進行していく。
よく手の込んだCGがこれを手助けをする。
パイレーツオブカリビアンの視覚効果も担当したスタッフI.L.M.によるものらしい。
そして「ココ」という見せ場のほとんどは、事前に与えられた情報が結果に大きく影響する。
つまり、<b>本編で出てくるハナシをドコまで覚えていられるかが試されるのだ。

今公開されているクローバーフィールドのような、特殊なカメラワーク(つまりは「手ブレ映像」)に頼り切る製作手法とは大きく異なり、「キレイな映像を最もキレイに見えるアングルから」という王道中の王道の製作手法により、それらを安心して観ていられるというのが感想だろうか。
舞台が「現代」だからこそ、妖精話しなのに「ありそうな展開」が笑いを誘い、「人間vs妖精」の戦いにはちゃんとオチがつく。
そして、「なんだかんだで最後はヒューマンドラマ」になるアメリカ映画特有の終わり方。
それを見て、安心して席を立てる映画であった。
最近は映画のくせに続編への布石で結末が尻切れだったり、モロに「To Be continued」とか出ちゃう映画が多すぎるのである。

ま、「全体としてはコドモ向きかな」という感も否めないが、娯楽として若いカップルで、親子連れで、孫の子守りにと、それぞれのシチュエーションで楽しめる映画だと思う。
久しぶりに「面白い映画」を観させて頂いたパラマウント映画の次回作、「インディ・ジョーンズ2008」に期待。