ブレーキキャリパーのオーバーホール

愛車カルディナくん(ST-195G)のリアブレーキが固着気味なので、オーバーホールすることにした。
もともと譲り受けた時から抱えていたトラブルなので、この部分がどうしてもこの車体の弱点のようだ。
そもそも、カリーナ系とはいえ2000ccに排気量アップされ、ステーションワゴン化で重量も増しているというのに、足回りブレーキシステムはカローラ系からの流用をそのまま踏襲している設計が悪いのだ。
この部分についてはST-215になってから若干改善されたようだが、ブレーキまわりにトラブルを持つカルディナは街でよく見掛ける。
(フロントホイールに大量のブレーキダストを付けた車はほとんどそうだろう。)
つまりはコストを削りすぎた結果の設計ミス、欠陥車というコトになるのだが、トータルのパッケージングの良さと価格の値ごろ感には変え難い。
日本一儲かる企業が作るクルマ」とはこういうものなのだろう。

なのでおとなしく、問題のリアブレーキをメンテナンスすることにした。
作業に先立って整備記録を確認するが、このクルマは譲り受けた3年前に一度リアブレーキをやっている。
当時の走行距離が6万キロ弱。
今が14万キロを超えたトコロなので、8万キロほど走った勘定になる。
つまり、ちょうどメンテナンス時期だったというコトだ。
10万キロまで走っていないので、それで固着気味は問題があるように思われるが、前のオーナーが海に山にやりたい放題の上、ろくな手入れもしないで錆びだらけにしてしまったものなので、「早すぎる」というワケでは決してない。
つまり「リアブレーキにトラブルを抱えている」は勘違いだったのである。
トヨタさんすいません。)

そんなワケで、気を取り直して作業を始めるコトにする。

準備
今回用意したのは上段左から、ブレーキクリーナー、ブレーキフルード(DOT4・1L)、エア抜き用燃料チューブ、ブレーキパット(曙)、キャリパーインナーキット(オーバーホールキット)。
ブレーキパットについてはネットオークションなどで安いのもいろいろ試したが、結局は「曙が一番」という結論に落ち着いた。
よくドイツ車のブレーキパットは、

・カスが異常に出る
・キーキー音がする
・ローター(ディスク)が擦り減る
のどれかしかないと言われるが、ネットに出回っている廉価品もそういう傾向にあるようだ。
ダストが少なく、静かで、ローターに優しい、そんな夢のようなブレーキパットというのは、日本製ならではなのだ。

対象
そしてこれが、今回の対象。
ココからキャリパーを取り外し、

キャリパー
真ん中の穴にエアガンを突っ込んでピストンを押し出すのであるが・・・

今回は時間の配分を誤り、以降の写真を撮ることができなかった。
ま、場所が場所だけに、こんな記事を見ながらのレベルで作業を進めるのは危険。
なので次回、「ブレーキパットの交換」の時には詳しく、としたいと思う。

流用チューンによるST-195Gのブレーキ強化の情報があれば、是非ともお寄せ頂きたい。
(その前に代替しろと言われてしまいそうだが。)