そうだ富士山に行こう

dubrock2008-04-16


1月は行く、2月は逃げる、3月は猿、でしたっけ?
ついこの間初詣に行ったと思ったら、季節は春となりもうすぐ「ゴールデンウイーク」に突入する。
ま、思い起こせばいろんなコトがあったのだが、それでも時の経つのが年々速くなって行くような気がする。
ハッと気付けば「オッサン」ではなく「ジジイ」と呼ばれる日が来るのも、そう遠くはないのではないだろうか。

なんて悲観的になっていても仕方がないので、短い春を謳歌するコトにしよう。
今年のテーマは、ズバリ「富士山」。
この日本最高峰の四季折々を、今年は味わってみたいと思う。
(と言っても「冬」は無いのだが。ちなみに「春夏冬」は「秋」が無いので「あきない」=「商い」。常識ですね。)
そんな今年のテーマを後押しするのが、中日本高速道路(NEXCO中日本)のドライブ商品『速旅(はやたび) 富士周遊プラン』だ。

これは、事前に申し込みが必要ながらも、申し込んでおけば東名・東京、中央道・高井戸から富士山周辺までの往復と、富士山周辺の高速道路乗り放題が付いて、平日なんと3500円(普通車)となる、というもの。
(通常料金は往復の通行料だけで普通車7080円。)
さらに10日以上前に申し込めば、さらに200円引きになるとなれば、これは「おトク」ではないだろうか。

この「おトク」なプランを利用するに当たって、1つ問題がある。
それは「天気」。
山の天気を女心と比較する気もないが、ともかく「山の天気」は変わりやすく、標高の高い富士山でその景観を楽しむ為には、「雨が降らなければいい」という程度では済まされず、「快晴でなければならない」のだ。
せっかく登った5合目で、360℃見渡す限りの「五里霧中」では、何の意味もないのである。
「事前の申し込み」となれば、「晴れたから今日行こう」というワケには行かない。
ならば、どうせ申し込むならば「晴れの特異日」というコトになるのだが、「速旅富士周遊プラン」の対象期間4月19日(土)〜7月18日(金)の間で、「晴れの特異日」は「5月13日」の1日のみ。
逆に「雨の特異日」は「6月28日」と「7月10日」というコトだから、『「特異日」はあんまりアテにならない』というコトになる。
(ちなみに5月13日は火曜日で「平日」である。あと、4月26日(土)〜5月6日(火)の「ゴールデンウイーク中」は「対象外」だそうだ。w)

ならばどうするか。
目的地を「富士山」に限定するからいけないのである。
というコトで、「富士周遊プラン」の上位プランとして用意された「静岡・山梨ワイドコース」はどうだろうか。
これなら、東名は静岡、中央道なら増穂や小淵沢まで、その「周遊エリア」が広がるのである。
となれば、多少の雨ぐらいまでは許容されるのではないだろうか。
まあ、「台風」とか来たらアウトだろうが、「利用しなかった場合」というのは、料金はもちろん課金されないのであろうか。
この、「申し込みはしたが、利用はしなかった場合」について、今見た限りではサイトに明記はされていない。
もっとも、ソレを書いてしまっては、「利用するかどうかはともかく、とりあえず申し込んでおこう」という輩が増えて事務がパンクしてしまいそうだが。

ともかく、2日間有効で富士山周辺から小淵沢までの高速が乗り放題で、「平日普通車4400円」というのは「おトク」ではないだろうか。
(通常往復の通行料だけで、普通車8650円(!)。)

サービスの利用にはETCでの料金所無線通行が前提となるが、車載器が楽天で2000円で売られる時代に、「ETC付いてない」はクレームにもならないだろう。
そう言えばガソリンの暫定税率廃止によって、ココからの補助金を見込んで新料金体系への移行を目論んでいた首都高速道路公団は、その計画が頓挫しているのだとか。
ガソリンが安くなれば、一般車のレジャー目的での高速道路利用は増える。
しかし補助金は減る。
事業者にとって暫定税率廃止は両刃の剣だったとしても、そのマイナスばかりを訴えるより、新たな利用者獲得と需要の創出を図ったほうが、よっぽど前向きだと思うのだが、どうだろうか。
(それと、「ガソリンの消費を推奨しているようで諸外国から批判されかなねい」はまた別のハナシ。)
そんな理由からも、NEXCO中日本さんの今回の試みには多いに賛同したい。
そう思う今日このごろなのである。