「Cheeza(チーザ)」の発売再開?

dubrock2008-04-19


以前試食サンプルが当たった『濃厚おつまみスナック「Cheeza(チーザ)」』が、その予想外の売れ行きから生産が追いつかず、販売を中止していたらしい。
そのコトを、販売再開のアナウンスで知った。
なんでも、「関東甲信越静岡限定で、4月22日より販売再開」というコトで、公式ブログ:チーザブログ 料理研究家是友麻樹のチーザとお酒のマリアージュブログ
http://cheeza.jp/blog/
によれば、3月の始めから販売は中止されていたらしい。
そう言われても、

あれ?
この前セブンイレブンで買って食ったのは、2月のハナシだったっけか?
ぐらいの感想しか持たないのであるが、「予想を大きく上回る売れ行きにより、発売を一時中止」というコトであれば、それはそれで「素晴らしいコト」ではある。

お気に入りの商品が棚から姿を消しても、それについて寛容で居られるのは、おそらく商品のライフサイクルの早さに起因するだろう。
コンビニでは毎週新商品が登録され、先週の新商品が撤去される。
限られた陳列スペースしかないコンビニにおいて、3000を越える登録アイテムの中から「新商品」と「定番アイテム」のみ並べるのは定石であって、「新商品」が「定番アイテム」として取り入れられるのは至難の業だ。
それに、「定番アイテムはオリジナルブランド化してコスト削減」がコンビニ業界のトレンドであれば、「グリコのおつまみスナック」とて例外ではないだろう。
そう思うのが自然だ。


ところが「Cheeza(チーザ)」は、そうではなかったようだ。
販売好調で発注が増え、流通在庫が切れてメーカーにバックオーダーが入った時点で、その商品の流通は崩壊する。
ひとたび「メーカーからの出荷待ちです」なんてアナウンスが流れれば、それまで売っていなかった店舗のマネージャーもとりあえずオーダーを入れる。
なんだか知らないが、売れているらしいのでオーダーを入れる。
そのオーダー量を見て、中間の物流業者も在庫量を増やそうとする。
「増やさなければ、このオーダーは捌けない」と。
チロルチョコきなこもち」での騒動が思い出される。
あの時物流では、石油ショックならぬ「きなこもちショック」が起きていたのだ。

とはいえ当のグリコも、「Cheeza(チーザ)」がココまで売れるとは思っていなかっただろう。
「おつまみスナック」というカテゴリ自体が新規のもの。
ソコにどれくらいの需要があるかなんて、そうそう分かるものではない。
試食サンプルをばら撒く販促手法を採用したのも、おそらくそういった恐怖心から来ていたと思う。
だからその結果がいくら好評だったとしても、端からフル生産体制なんて敷くわけにはいかない。
そんな迷いが、「販売一時中止」という事態になってしまった。
メーカーとしては、嬉しいコトでもあり、また恥ずかしいコトでもある。

ともかく、ビールの季節を前にこの『濃厚おつまみスナック「Cheeza(チーザ)」』が店頭に並ぶというのは、非常に喜ばしいコトだと思う。
是非とも息の長い商品に、できればコンビニでも定位置を占めるまでに、なって欲しいものだと思う。

そうそうサイトには、「濃厚おつまみスナック CRATZ」というのも紹介されていたが、コッチの方はどうなんだろうか。
試食品は「来るもの拒まず」ですが?>>グリコさん