ルームシェアの実際

dubrock2008-04-21


木曜10時、長澤まさみ主演のドラマ「ラスト・フレンズ」、面白いですね。
DV、妊娠、性同一性障害といった、世間的には「重たい」と言われるテーマを敢えて扱ったものだけに、女性を中心に結構な視聴率をマークするのではないでしょうか。
個人的には、「たった1回、彼に殴られただけでDV?」とか疑問に思うトコロもありますが、「あんまりリアルに再現すると視聴に耐えない(できない)」というのもあるでしょうから、大目に見ることにします。
(まあ、「敢えて」扱ったテーマなら、リアルにしてしまってもイイんじゃないかとは思いますが。)
製作サイドとしては、『「のだめ」のキャストが長澤まさみをゲストに迎えての企画』でしょうから、これがヒットしたなら、『「のだめ」プラス1』が今後のフジドラマの1つの「鉄板」となるのではないでしょうか。

このドラマでそれぞれの出演者の接点となるのが、「ルームシェアしている住まい」であり、水川あさみ風CAとシェアできるなら、それは「できればお願いしたい」と思うのですが、実際のルームシェアはそんなキレイなもんじゃないようです。
若者に人気の街・中野に住みたいと言っても、中野周辺で1DKを借りるとなると、7万〜8万が相場といったトコロ。
対して2DKを借りても相場は8万〜10万であれば、それは「2DKを借りて、家賃折半で2人で住む」とした方が、たしかに経済的と言えます。
これが、「ルームシェア」の基本的な考えであり、同性同士だけかと思いきや、最近では性別に関係なくシェアしてしまっているヒトも多いようです。
そんな、結婚前の若い男女が一つ屋根の下に、なんて驚くのはオッサンの考え。
ソコから、もし「男女の関係」になったとしても、「それはそれでイイと思う」と言い切ってしまう女性が結構いるのだから、(特に女性が)オープンになったというか、女性の社会的地位は向上したというか、スゴイ時代になったものだなぁと思います。

身近に、2LDKを男2人(ともに30前後)でシェアしているサンプルがあります。
男にしては珍しく二人ともキレイ好きで、年下の方が「それなりに遠慮した人付き合い」をするタイプなので、ソコソコうまくいってました。
(と言ってもモーホーではない。)
トコロが年上の方に、さらに年上の彼女が出来て、その付き合いも2年近くなってくると、始まるワケですよ、彼女の「そろそろ結婚してくれ」アピールが。
彼(年上の方)は、「同居人(年下の方)が居るから、同棲はできない」を口実に、「いずれ別れる」とうそぶいていたのですが、そんな空気は彼女にはいち早く伝わるもの。

2年も付き合って、30過ぎで捨てられたのではたまらない。

それから彼女の、「同居人追い出し作戦」は始まったのである。
そして今回、アパートの契約更新を機に「2人のルームシェア生活」は終わりを告げたのであるが、最終的に「ソコソコ遠慮した人付き合い」をする「年下の方」が出て行くコトを決めたのは、

部屋に帰ったら、同居人の彼女が(同居人と共有の)リビングで、ボクのティファールを(勝手に)使って茶を沸かし、そして飲んでいた。

というコトらしい。
共有物であって、私物でもある。
そんなモノが、こういった共同生活には結構多いらしく、それまでも、「買っておいたプリンを食われた」とか「仕返しにヨーグルトを食ってやった」というのはあったらしいが、それらはあくまでも「当事者同士」のハナシ。
ココに部外者である同居人の彼女が、半ば強引に「お泊り」して、朝から我が物顔でリビングを占拠した段階で、2人の間の「微妙なパワーバランス」が崩れてしまうのである。

結局このサンプルは、「彼女の戦略勝ち」というコトになるのだが、こういった他人同士の共同生活は、「ある意味故意的に傍若無人な誰か」の存在によって、簡単に崩壊するものだと思う。
過去に知っている例では、同居人のどちらかが「故意的に傍若無人」となり、破談するケースばかりだった。
(いずれも最後の半年は「悲惨」の一言。)
なので今回のサンプルのように、「3年を過ぎてもなお良好な関係を保っている2人(しつこいようだがモーホーではない)」というのは珍しいパターンだなと感心していたのだが、まさか「傍若無人な3人目がブチ壊す」というオチは予想しなかった。

そんなワケでドラマの方も、長澤まさみが出産前に回想するシーンから始まっているので、時間的には「ほんの1年弱の間の出来事」というコトになるのでしょうが、これはつまり「楽しかった共同生活」と言えるのは、それくらいが限界というコトなのでしょう。
瑛太も「アレ」なんやろ?
というのと、
上野樹里は最後死んじゃう役なんやろ?
という2点を確認する意味で、今後も観ていきたいと思います。