アボされる

dubrock2008-05-07


連休も最終日となった日の夕方、Google AdSense アカウントの非承認」という件名のメールが届いた。
本文を読まずとも、件名を見ただけで内容は分かる。
ついにというか、とうとうというか、ワタシのブログにもこの日がやってきてしまったようである。
念のため内容を確認するが、

Google で定期的に行われている調査によりますと、お客様の AdSense アカウントは AdWords 広告主に重大なリスクをもたらしていることが確認されました。
このアカウントを引き続きサイト運営者ネットワークで使用できるようにすると、今後広告主に費用上の損害が及ぶ可能性があるため、アカウントを無効にしました。

これは、Google の広告主と他の AdSense サイト運営者を保護するために必要な措置ですのでご了承ください。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。

アカウントや Google の措置について不明な点がある場合、このメールには返信しないでください。
詳細については、次の URL をご覧ください:
https://www.google.com/adsense/support/bin/answer.py?answer=57153&hl=ja

今後ともよろしくお願いいたします。

Google AdSense チーム

AdWords広告主の保護」を謳ってはいるが、広告主として不正クリック、とまでは言わないが、広告掲載の主旨に合わない閲覧者からのトラフィック流入から、Googleが護ってくれたという記憶はない。
むしろ2ちゃんでよく言われている、「サイトとしてカネを払う価値があるかどうかの判断で、却下された」という見解の方が正しいだろう。
この、「カネを払う段になって審査される」というのはA8とおんなじ仕組みであって、入会申し込みの段階での審査を厳しく行なうASPに比べれば、「合理的」ではあるけれども、「ようやく貯まった報酬が、振込みの段階で拒否」は必要以上に反感を買うだろう。

ワタシの場合はというと、よく言われる「自己クリック」ではないが、アカウント停止(あぼーん)に心当たりはいくつかある。
ある行為では「警告」も受けた。
(もちろん「メールで」だが。)
だから驚いてはいない。
つまり「いくかは来る」という想定の範囲内のコトだった。
もともと、このブログを3年前に開設した契機自体が「実験的なもの」だったので、ソコで「巷間で流行っている『アフィリエイト』なるものをやってみる」というのも実験的なもの
なので、「警告」されようが何だろうが「どうすれば収益を上げられるか」について模索するのは、自分にとっては「当然のこと」であり、アドセンスではそれなりの成果を上げることができたと思う。
(それも、「結局一度も振り込まれず」という2ちゃんねらーが多い中で、2年以上も振込みが行なわれていたのだから、評価としては「上出来」だろう。)

ただ、ここまでコンスタントに稼げるようになっていると、やっぱりショックでもある。
また、アドセンス収益がブログ運営のモチベーションになっていたことも事実。
それが今回の「あぼーん」で、これまでの収益モデルは崩壊。
新しい収益モデルの構築が必要になった、ということは確かなのだ。
(つまり「次のステージに移った」というコトだろうか。)

なのでとりあえず、次善手としての「ブレイナー」・・・は買収されて「Yahoo!アドパートナー」?
なんでもいいからとりあえず登録はしてはみたが、「類似サービスで対応」は「新しい収益モデル」でないことは確か。
新しいモデル」は「携帯広告」?
「セルフバック」?
「口コミマーケティング」?
それが分かれば苦労はしないし、「本当に稼げるネタ」はなかなかこんなトコロには書けなかったりするのだが、今回の「あぼーん」を契機にまた精進してみたいと思う。

そんなワケで、アボされてもさして恨んではいないが、メール末尾の

今後ともよろしくお願いいたします。
ってどうだろうか。
テンプレからのコピペなんだろうけど、「You are busted.」という喧嘩腰のメールを寄越しておいて、「よろしく」もへったくれもないもんだと思う。
こういうトコロがヒトの神経を逆撫でし、「グーグラーはスクリプト言語しか話せない」とか言われるようになるのだと思う。
だって、同一住所から家族名義での再登録とかは99%却下であって、普通には一度アボされたら二度とお付き合いは無いのだから。

広告主からは費用前払い。
広告掲載者への報酬は後払い。
報酬支払い前の一方的な解約をASPに認め、しかも「解約事由の開示義務なし」という、圧倒的にASP優位の現行制度。
それでいて、支払いを拒否された報酬の広告主への返還は、100%には程遠い。
そんな不公正な取引について、公正取引委員会あたりが是正勧告を出す日が来るのか、それとも参加者が去るほうが早いか。
マルチ以外は下火のネットビジネスを観ていると、どうやら後者の方が現実的である。

新しいビジネスモデル。
そればかり考える日が続くのである。