嫁さん内緒計画(熱帯魚専門店について思うコト)

dubrock2008-06-10


「ピラニア」というキーワードで検索すると、だいたい3番目くらいに表示される「ピラニア援助交遊」
http://piranha.dee.cc/
というサイト。
かなり古くから運営されているサイトのようで、情報量も豊富の上、それぞれが経験に基づく内容となっているので、かなり参考にさせて頂いている。
そのサイトに、「奥さん内緒計画」というコーナーがある。
これは、何事にも凝ってしまうとどうしても出てくる男性特有の「ああしたい」「こうしたい」という欲求を、あまり「ピラニア飼育」に肯定的でない奥方に隠れて計画し、なだめて、すかしてなんとか実現させようとする努力の記録みたいなコーナーであるが、その立ち位置が結構面白いのでパクらせて頂くコトにする。

とはいえ、ウチの嫁さんは今回のピラニア飼育には結構前向きで、今のトコロ週末の熱帯魚屋回りにも好意的に参加してくれている。
(単なる「ヒマつぶし」というハナシもあるが・・・)
そして、その筋のマニアではない視点で、いわゆる「熱帯魚専門店」をブッタ斬る辛辣なコトバというのは、結構スルドいトコロを突いていたりするから驚く。
これまで3軒ほどしか行っていないのだが、その3軒のランキングはというと、

第1位
海水魚・通販から熱帯魚・通販まで幅広く取り扱い!! 
ビーボックスアクアリウム
http://www.b-boxaquarium.com/
ちょっと離れるが専用駐車場もある。
訪れたのは天気の良い日中だったのだが、店内に入るなり涼しい!
これは後に感じたコトであるが、熱帯魚屋は水槽を26℃に保たなければならず、その為空調温度は「高め」の場合が多い。
つまり「水槽をヒーターで温めること」と「室温を低く保つこと」は、これから暑くなる夏場には「相反する事象」であって、電気代とかを考えると自然なコトではあるのだが、店内を徘徊していて「暑い」というのはそれだけで帰りたくなる要素となる。
つまり、「入って涼しく感じる」というのはスゴいコトなのである。
(それが「当たり前」とか思っている街の熱帯魚屋さんは居ないだろうか。)

そして、「展示がキレイ」。
ま、ドコのお店でもやっているコトだろうが、コケひとつ見当たらない水槽に、淡水では水草、海水ではサンゴなどが配置され、
「ウチにもこういうのが欲しい」
と言わせるに十分な展示である。
これは、あまり理解されない「ピラニア飼育」を始めてしまった者にとっては非常に有り難いし、こういうイメージって大切なコトだと思う。
(もっとも、「(ピラニアより)グッピー飼いたい」とか、果ては「海水の水槽のほうがイイ」とか無理難題を言われてしまったりもするのだが・・・)
なにより、「生臭くない」のがイイ。(・∀・)イイ!

「趣味が理解してもらえない」とお嘆きの貴兄は、是非一度お試し頂きたい1軒だ。

第2位
江戸川区の総合ペットショップ
アクア館東京サンマリン&ペット館プラスワン
http://www.sunmarine.co.jp/
前述の「ピラニア援助交遊」では「唯一生臭くない」と好評のお店ですが、1位のビーボックスアクアリウムに比べると「ちょっと臭い」かもしれません。
それより、店内に入ると感じる「ムっ」としたムシ暑さが、マイナス印象でした。
専用駐車場あります。
(いまどき珍しい「砂利敷き」。なので雨の日は避けたほうがいいかも。)
ちなみに、並びでこの先にももう1軒熱帯魚屋があったのですが、駐車場が無いのでスルーしました。
このご時世ですからね。

店内はキレイで品数も多く、店員さんの対応もイイ感じ。
1階が淡水で2階が海水、3階はなんとサロンになっています。
(3階の奥にトイレ。でも、トイレ貸してくれるだけ良心的な店です。)
3階のサロンには自販機とかも置いてあって、高価な熱帯魚を眺めながら一服できるのですが、残念なコトにタバコ臭いです。
禁煙禁煙でなかなかタバコを吸う場所に困る昨今なので、タバコ吸いには有り難いスペースなのではないでしょうか。
(ワタシは遠慮しておきます。)

隣りに「プラスワン」として犬猫のお店が併設されているので、ソッチを口実に誘うとか、そういった使い方ができるお店でしょう。

第3位(最下位)
水槽生体中古器具買取り販売の熱帯魚店
モンスターアクアリウム
http://www.monsteraquarium.com/
3軒しか行ってないので「第3位」というコトになっているが、むしろ「最下位」という表現の方が当たっているだろう。
嫁さんを最初に連れていったのがこの店だったので、かなり冷ややかな目で見られるコトになった。

駐車場は無く無理矢理路駐。
店頭には買い取った中古水槽が無造作に重ねられ、店内に入ると暑くて生臭い。
その生臭い店の奥では常連とおぼしき一団が店員と談笑している。
いわゆる、典型的な専門店に有りがちな敷居の高さ
「一見さんお断り」という雰囲気がアリアリと感じられる。

この感じ、むかしパソコン少年だった頃、足繁く通った電気屋に通じるものがある。
いくら「買わない客は、来なくてイイ」とはいえ、「買い上げ率=購入客数÷来店客数」であり、まずもって「来店客数」を上げるコトが顧客層の裾野を広げ、ひいては商売の繁盛に繋がるという「マーケティングの基本の『き』」について、店主に懇々と説きたくなった。
「余計なお世話」と言われてしまいそうだが、愛好者の模範たるべき専門店のそういった姿勢が、熱帯魚飼育のイメージを著しく悪くしているとは言えないだろうか。

熱帯魚専門店探検の最初のお店がココだっただけに、その後の探検に大きく影響を与えたお店だった。
絶対に、ひとりで行ってください。

しかしながら、総じて言えるコトは「単価が高い」というコト。

たしかにソコでしか扱っていないもの(特に個体など)も多く、そういったものはそれでイイのだろうが、たとえば「水槽」など、ホームセンターなどでも扱っている商品については、もう少し市場調査とかしてもいいのではないだろうか。
(たしかに水槽の材質が違ったり、高いなりの理由はあるのだろうが、「安いものがない」というのは問題だと思う。)

ホームセンターのペットコーナーの、最近の充実ぶりには目を見張るものがある。
商品の回転が早く、「流行りモノ」しか置いていないという欠点もあるが、それでもそれらを「キレイに展示する工夫」というものを、専門店でも真似するべきではないだろうか。
(たとえば、子イヌのフンをこまめに取り除いたり。)
「圧倒的な集客力」によるケタ違いの来店客数、というのが背景にあって、それには、「家族連れでも店内で別行動を取れる」という要素が大きい。
流行りの郊外型大型店に対抗して専門店が生き残る術というのは、それでもそういうトコロにあるんじゃないかと、そんなコトを思うのである。