やっぱりフィルターが欲しい

飼育しているピラニア・ナッテリーさんは成長とともに食事量も増え、それは水質の悪化というカタチで問題になってきた。
食わせれば食わせるほど大きくなるのはいいのだけれど、食わせた分だけ出される排泄物。
それに、大きくなるほどに顕著になったのがピラニアのお行儀の悪さ、つまりエサを食い散らかすのである。
それも、「これでもか」というくらい。
それでも、言われている「腹が膨れるくらい」まで食わす。
すると水槽の底に溜まるのは、何故かドロっとした謎の物体。

これは排泄物?
食べ残し?
それとも、吐瀉物なのか?

ともかく、「金魚のお部屋S」に付いてきた「ろ過ボーイS」では、限界があるようである。

水槽の模式図

図の、赤く示した部分。
この部分の水流が最も弱く、給餌はもっぱらココで行なわれる。
(流れの速いトコロにエサを入れると、気付く前にどっかに行ってしまうから。)
それに、家主のナッテリーさんももっぱらこの辺で寛いでいる。
つまり、水槽のメインステージであるこの部分に、例の「ドロドロしたもの」が溜まるのだ。
(先日この水槽で初の殿堂入りを果たした石巻貝4号も、このあたりで逆さになっていたことから考えると、やっぱりこの「淀み」の水質が一番キビしいらしい。)

やはりここは・・・

パワーフィルターS

そう、「外掛け式フィルター」の投入時期ではないだろうか。

しかも、どうせフィルターを設置するなら、吸水管を切断してホースで延長して・・・

フィルター設置イメージ

モーターの吸い上げが可能なら、こんなレイアウトに出来ないだろうか、と。
(あくまで「吸い上げが可能なら」なのだが。w)
さてばさ、早速いつものホームセンターへと出掛けて行ったのである。

GEX 簡単ラクラクパワーフィルターS ¥1580

隣りにあったコトブキのフィルター(1280円)と、どちらにするか死ぬほど悩んだのだが(その差300円)、「フィルター類はGEXで統一」としておかないと、そのうち他メーカーのフィルターを誤って買ってしまうそうなので、この差額300円はその「保険」と考えるコトにした。
これを読んだGEXの担当者さん、交換用フィルターぐらい送ってくれてもいいですよ。w
(ま、「交換用フィルターが潤沢に供給され、しかも安い」というのもあったのだが。)

ホース

ついでに水回りのDIYコーナーで、だいたい径の同じそうなホース(10センチあたり17円)を30センチほど買った。
売り場のオッサンは「こんなに短くて足りるの?」と不審そうだったが、結果的には10センチでも充分だった。
それは分かっていたのだが、さすがに「10センチだけください」とは言えなかったのだ。

帰宅して早速開梱。

商品内容

予想通りパイプ径がビンゴだったので、赤い点線部分から切断して、吸水部を延長することにする。

切断

新品未使用の機材に最初から手を入れるなんて、ガキの頃には考えられなかったコトなのだが、「パイプ径が合っていたというコトは、切れというコトなんだな」と勝手に解釈して、ノコを入れてしまった。
結構緊張したが、やってしまえばコッチのものだ。

問題は、このホース部分にどうやってR(曲がり)を付けるか、というコト。
何かないかと引き出しをガサゴソやっていたら、カーテンを吊り下げる金具

金具

が出てきたので、コイツを曲げて「芯」にすることにする。
これにより、水路が狭まり「詰まり」と「水量の減少」、それに「錆び」が懸念されるが、このあたりは月1のメンテナンス時に確認していきたいと思う。
設置後のインプレで言えば、水量は充分だった。

金具

両端をタイラップで固定して完成である。
我ながら見事な出来栄えを自画自賛したら、早速水槽に沈めてみることにする。

設置風景

オ レ の 寝 床 に ナ ニ し や が る !

というナッテリーさんの怒声が聞こえて来そうだが、環境適応性の高いピラニアがこの新参者に馴染むのに、さほどの時間は掛からなかった。
今ではルーバーから吐出される水流に乗って、のんびり泳いじゃったりしているのである。
(ま、寝床に水流が生まれたのは迷惑なのかもしれないけど、淀むよりはマシだろう。)

そんなワケで、構想3日、製作2時間の「外掛けフィルターの設置(一部自作)」は完了である。
あとは明日の朝ナッテリーが浮いていないコトを祈りながら、その後の経過を観察していきたいと思う。
ちなみに、今回の「GEX 簡単ラクラクパワーフィルターS」の「売り文句」は

水中ローター式で静か!
というものだったが、あんまり期待はしていなかった。
「夜は電源切らなきゃいけないだろうなぁ」くらいに思っていたのだ。
ところが実際のトコロその動作音たるや、「ホントに静か!」なので驚いた。
エアレーションの「コポコポ」の方が音が大きいのだ。

これなら、嫁さんはおそらく気付かないだろう。
なので、気付くまで黙っていようと思う。

ちなみに、「GEX 簡単ラクラクパワーフィルターS」のろ過能力は1時間あたり330リットル。
これがカタログスペックだというコトを差し引いたとしても、その効果は歴然だろう。
なにせ、20リットルそこそこの水槽の水を、理論上1時間で10回以上もろ過してしまうのである。
こうまでしなければ保てない生態系って、時節柄いろいろ考えさせられるものがある。
それに、小さい水槽もそれなりに大変なのだ。
そして、こんな大事なものなのに買おうかどうか迷ってしまったというのが、ちょっと恥ずかしかったりもする。